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BMW iX5 Hydrogen、砂漠で試乗を実施し、過酷な条件下で力強い性能を発揮
Thu Sep 07 09:00:00 CEST 2023 プレスリリース
+++水素燃料電池駆動システムは、超高温下でも説得力のある性能を発揮+++BMWグループ、ゼロ・エミッション駆動システムの技術と多様性に対する積極的な姿勢を再び明示+++
ミュンヘン/ドバイ発: 今年2月に導入されたBMW iX5 Hydrogenパイロット・フリートの車両は、初めて暑さに対する集中的なテストをアラブ首長国連邦で完了した。車輌の燃料電池駆動システムは、45℃まで上昇する気温、砂や埃、さまざまな勾配、大幅に変動する湿度に直面しながらも、見事な性能を発揮した。
高効率の燃料電池システム、2つの水素タンク、電気モーター、パワーバッテリーは、中央の車両制御ユニットと連携され、その卓越した性能と準備態勢が実証された。ミュンヘンを拠点とする開発チームは、過酷な条件下におけるすべての電気システムの機能性と、車両の性能をフルに発揮させるための冷却能力の両方を検証した。車両は、BMWが得意とするドライビング・ダイナミクスを保証することができた。
世界を駆け巡るBMW iX5 Hydrogen
現在、パイロット・フリートの車両は、欧州、日本、韓国、中国、米国、中東で走行している。その目的は、水素自動車の日常的な使い勝手に光を当てることであり、その先に目指す量産モデル開発のための重要なナレッジを得ることである。BMWグループは、このパイロット・フリートを活用して、乗用車や小型バンからバスや大型商用車まで、すべてのカテゴリーの車両全域で、700バールの燃料補給技術を使用できる燃料補給インフラの開発を地域レベルで支援している。異なる応用分野間の相乗効果は、水素技術サプライヤーの強力なネットワークの発展とコスト削減の重要な領域を提供することにもなる。
BMW iX5 Hydrogenは、長距離走行と短時間の燃料補給を両立し、ローカル・エミッション・フリー・ドライブを実現する。水素燃料電池技術は、関連する枠組みが整えば、BMWグループの将来の駆動システム・ポートフォリオのさらなる柱となる可能性を秘めている。
現在進行中の変革の一環として、BMWグループは駆動システムに関して「テクノロジー・オープン」アプローチをとっている。そのため、世界のさまざまな地域で、異なる顧客要件、インフラ基準、政治的・規制的環境に適応している。この柔軟性により、BMWグループは、どのような状況でも市場の変化する要求に迅速に対応し、常にできるだけ多くの顧客に魅力的な製品・サービスを提供できるのである。
BMW iX5 Hydrogenは、125 kW/170 psの出力を発揮する燃料電池システムと、第5世代のBMW
eDriveテクノロジー(電気モーター、トランスミッション、パワー・エレクトロニクスをコンパクトなハウジングにまとめて搭載)を採用して、高度に統合したドライブ・ユニットを搭載する。駆動システム全体の出力は295
kW/401
ps。燃料電池に必要な水素は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で作られた700バールのタンク2基の中に貯蔵される。これらのタンクを合わせると、約6キログラムの水素を貯蔵できる。この貯蔵容量によって、BMW
iX5 Hydrogenの航続距離はWLTPサイクルで504 km(313マイル)に達する。
CO2排出量と消費率
BMW iX5 Hydrogen: 複合モード消費率(WLTPサイクル):1,19 kg H2/100
km、複合モードCO2排出量(WLTPサイクル):0 g/km
電気航続距離:504 km(313マイル)