堅調に推移した第2四半期：販売台数は2桁成長（11.3%増）、BEV納車も再び2倍以上に

ミュンヘン発： 2023年第2四半期、BMWグループは合計88,289台の電気自動車（BMW および MINI）を顧客に納車し、前年同期比で2倍以上（117.5%増）のBEV販売を再び達成した。主要地域のすべてにおいて、電気自動車モデルの販売が大幅に伸び、世界中の顧客にEVモデルの魅力を広く伝えた。

BMW AGのカスタマー、ブランド&セールス担当取締役のピーター・ノータは、次のように述べている。「特に電気自動車など、全般的に販売の伸びが堅調であるのは、当社が優れた製品を適切なタイミングで市場に提供していることを示しています。BMWグループは、好調なエレクトロモビリティの強化を下半期も加速させます。BMWの斬新で魅力的な製品ラインアップは、世界中のお客様の支持を得ています。性能の高い内燃エンジンモデルから、電気自動車モデルに至るまで、多様な製品を提供することによって、当社は世界中のお客様の多様なニーズに理想的な方法で対応しています」

BMWグループは第2四半期に、BMW、MINI、ロールス・ロイス合わせて626,726台を顧客に納車し、前年比11.3%増の大きな成長を遂げた。上半期におけるBMWグループの総販売台数は、1,214,864 台に達した（4.7%増）。

BMWブランドは世界プレミアム・セグメントで第１位を維持

第2四半期、BMWブランドは世界中の顧客に553,369台を納車し、前年同期比で11.5%増となった。魅力あふれる製品ラインアップが顧客需要を牽引し、世界プレミアム・セグメントで再び第１位の座を獲得した。

BMWブランドの電気自動車モデルは、第2四半期に顕著な実績を上げ、2022年同期比で2倍以上の台数を再び納車した（150.7%増）。4〜6月には、77,948台のBMW電気自動車が世界中の顧客に納車された。

とりわけ人気が高かったのは、電気自動車モデルのBMW i7*および新型BMW X7などの最新BMW7シリーズ・モデルとピュアEVのBMW i4*に代表されるBMW 4シリーズだった。また、生産設備を昨年大幅に拡大したBMW X5も根強い需要がある。2022年4月以降、グローバルで成功しているラグジュアリー・クラス・モデルは、大東工場（中国市場向け）および米国のスパータンバーグ工場で製造している。

新しい BMW 5シリーズ、特に電気自動車であるBMW i5*も顧客から好意的な反応を得ている。世界で最も好調なビジネス・セダンは2023年10月に発売予定であり、革新的なデジタル技術をふんだんに採用し、これまで以上にダイナミックな初の完全電動車である。BMW i5の発売によって、BMWグループはすべての主要セグメントで、電気自動車を提供することになる。

さらにBMWグループは、新型BMW 5 シリーズで130 km/hを上限にした部分自動運転が可能なシステムをドイツの自動車メーカーとして初めて提供する。新しい「ハイウェイ・アシスト」によって、ドライバーは運転中に両手をステアリング・ホイールから離して、快適な位置に置くことが可能になる。「BMWハイウェイ・アシスト」の最新バージョンは、新型BMW 5シリーズ・セダンに初搭載され、世界初となる視線確認機能付き「アクティブ・レーン・チェンジ・アシスト」も追加される。

新型BMW 5シリーズ・セダンの市場導入は、新たな顧客サービスの始まりも示している。新しい「プロアクティブ・ケア」プラットフォームでは、AIを活用して車両に必要なケアを検知し、プロアクティブ（先回り）な顧客ソリューションを提供する。

M2*およびXM*の販売開始で成長軌道に乗るBMW Mシリーズ

BMW M GmbHの2023年第2四半期の販売台数は、前年比14.5%増となる48,257台を記録し、高性能自動車部門で確固たる地位を確立した。最近発売されたBMW M2は、顧客から非常にポジティブな評価を受けている。加えて、究極のドライビング・プレジャーと特徴的なデザインを兼ね備えたBMW XMも顧客を魅了している。現在、BMW M GmbHのトップ・モデルは、世界中の市場で販売されている。BMW M パフォーマンス・モデルの電気自動車として加わるBMW i5 M60*セダンとBMW i7 M70*は、下半期に発売を開始する予定である。

MINIは第2四半期に大幅な販売増加を達成

MINIブランドは、第2四半期に71,816台を顧客に納車し、前年比10.2%増となった。同期間におけるMINI電気自動車の売上は8.8%成長した。昨年以降、MINIで最も人気のあるモデルは、電気自動車のMINI Cooper SE*である。現在、MINIの製品ラインアップには、初の完全電動車MINI Cooper SE Convertibleも追加された。

ロールス・ロイスの需要は引き続き堅調

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、レイスとドーンの製造を終了した2023年上半期に3,181台（0.3%減）の販売を記録した。需要は引き続き堅調で、とりわけロールス・ロイスの完全電動スーパー・クーペであるスペクターは、すでに2024年末までのオーダーが入り、高い期待を上回っている。ロールス・ロイス・スペクターは、2023年第4四半期から納車が始まる。ロールス・ロイスは、2030年末までに提供モデルのすべてを電気自動車にする予定である。

BMW Motorrad、2023年第2四半期の実績は高い顧客需要を反映

BMW Motorradは100周年である2023年、4月から6月の間に合計64,936台のモーターサイクルを顧客に納車した（8.0%増）。最高記録を更新した第1四半期をベースに、BMWグループのモーターサイクルとスクーターに対する強い顧客需要は第2四半期も持続した。パワー・ロードスターM 1000 Rなどの人気が高い新モデルを含む魅力的な製品レンジは、BMW Motorradを成功へ導く基盤になっている。

地域／市場におけるBMWとMINIの販売台数

中国でBMW グループは、第2四半期に合計197,807台のBMWおよびMINIを販売し、前年同期比で16.2%の伸びを示した。

今年4~6月期に、米国では95,533台のBMWおよびMINIを顧客に納車し、13.7%成長した。

欧州では、第2四半期に合計232,706台のBMWおよびMINIを販売した（9.0%増）。

ドイツでは、76,962台のBMWおよびMINIが第2四半期に登録された。

2023年6月時点での第2四半期におけるBMWグループ販売台数の概要

1 BEVおよびPHEV

BMW & MINIの地域／市場別の販売台数

2暫定登録数

このプレスリリースで報告されている納車数は暫定的なものであり、2023年6月30日までの四半期報告書が発行されるまでの間に変更される可能性がある。納車数の算定方法に関する注記は、BMWグループレポート2022の67ページに記載されている。

CO2排出量および消費率

*燃料消費率および排出量データ：

BMW i7 xDrive60: 複合モード電力消費率（kWh/100 km）：19.6-18.4（WLTP）

BMW i4 eDrive35: 電力消費率（kWh/100 km）： - （NEDC）/18.7-15.8（WLTP）、一充電での走行可能距離（WLTP）：406-483 km

BMW i5 eDrive40: 電力消費率（kWh/100 km）： - （NEDC）/18.9-15.9（WLTP）、一充電での走行可能距離（WLTP）：497-582 km

BMW M2 Coupé: 複合モード燃料消費率（l/100 km）：10.2-10.0 [9.8-9.6]（WLTP）、複合モードCO2排出量（g/km）：230-226 [222-218]（WLTP）、カッコ内の数値は、8速ステップトロニック・トランスミッション装備車の場合。

BMW XM: 複合モード燃料消費率（加重）（l/100 km）：- （NEDC）/1.6-1.4（WLTP）、

複合モードCO2排出量（加重）（g/km）： - （NEDC）/36-32（WLTP）、複合モード電力消費率（加重）（kWh/100 km）：（NEDC）/301-28.6（WLTP）、一充電での走行可能距離（WLTP）：82-90 km

BMW i5 M60 xDrive: 複合モード電力消費率（kWh/100 km）：20.6–18.2（WLTP）。一充電走行距離（WLTP）：455–516 km

BMW i7 M70 xDrive: 複合モード電力消費率（kWh/100 km）：23.8-20.8（WLTP）、複合モードCO2排出量（g/km）：0（WLTP）、一充電での走行可能距離（WLTP）：488-560 km

MINI Cooper SE Countryman ALL4: 燃料消費率（l/100 km）：2.1-1.9（NEDC）、2.1-1.7（WLTP）、複合モード電力消費率（kWh/100 km）：14.8-14.1（NEDC）、15.9-14.8（WLTP）、複合モードCO2排出量（g/km）：48-44（NEDC）、47-39（WLTP）