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エレクトロモビリティの最前線へ:BMWグループの上半期のピュアEVの世界販売台数が倍増
Fri Jul 08 09:00:00 CEST 2022 プレスリリース
上半期のグループ販売台数が116万443台に到達 BMWとMINIのピュアEVの販売台数は7万5,891台 BMWグループがプレミアム・セグメント市場におけるリードを拡大 ピーター・ノータ:「上半期のプレミアム自動車セグメントでBMWブランドが世界第1位」
ミュンヘン発:BMWグループによる2022年上半期のBMWとMINIのピュアEVの世界販売台数は合計7万5,891台に達し、前年同期比で2倍以上となった(+110.3%)。この成長は、BMWグループがエレクトロモビリティの強化に注力していることを示すもので、世界中の顧客からのピュアEVモデルへの需要の高さを物語っている。
BMW AGのカスタマー、ブランド&セールス担当取締役のピーター・ノータは、次のように述べている。「非常に厳しい環境にもかかわらず、今年上半期はピュアEVの世界販売台数を2倍以上に増加させることができました。世界中の顧客に感銘を与えているのは、電気駆動モデルだけではありません。革新的で持続可能な製品ラインアップにより、BMWブランドは今年上半期に再びプレミアム自動車セグメントで世界第1位になりました。」
今年上半期、BMWグループはプレミアム自動車セグメントにおける首位の座をさらに確固たるものにした。この間、合計116万443台のBMW、MINI、ロールス・ロイスが顧客に納車された。ただし、BMWグループ史上最も好調だった2021年上半期と比較すると、販売台数は13.3%減となった。どの業界でも、今年は、東欧での地政学的情勢、新型コロナウイルスによる中国での断続的なロックダウン、および半導体の入手難の影響を受け続けている。
2022年上半期に世界で最も売れたプレミアム自動車ブランドとなったBMW
幅広いハイテク製品と革新的な駆動技術により、BMWブランドの今年上半期の世界販売台数は合計101万6,541台(-13.7%)に達した。特にBMW 4シリーズが好調で、前年同期比1.5倍以上となる5万8,805台(+52.1%)を販売した。新型BMW X1も10月からショールームに並び、ピュアEVのドライブトレインと新しいBMWオペレーティング・システム8およびBMWカーブド・ディスプレイを初めて搭載したモデルが販売される。11月に開始される予定の新型BMW 7シリーズの市場導入も、ラグジュアリー・セグメントにおけるBMWのモデル攻勢の新たなマイルストーンとなる。
BMWグループは2022年に改めてBEVの販売台数を2倍以上にすることを目指す
BMWグループは、ピュアEVの販売台数を昨年の2倍以上にすることを計画しており、2022年の上半期が終わった時点で、この目標の達成は完全に軌道に乗っている。BMWグループの新しいピュアEVのイノベーションのフラッグシップは、顧客から特に高い需要がある。このことは、ピュアEVであるBMW i4の受注台数が欧州全域で3万4,000台を突破したことからも確認される。
BMWグループは、電気自動車モデルのラインアップを急速に拡大し続けている。今年は、既存モデルを補完するものとして、BMW i3(中国)、BMW iX1*、BMW i7*が登場する。7月1日には、BMWのディンゴルフィング工場で、ピュアEVのラグジュアリー・セダンであるBMW i7*の量産が開始した。来年は、BMW i5、ピュアEVのMINI Crossover、そして完全なバッテリー電気自動車のロールス・ロイス・スペクターがこれに続く予定である。
このように急速に拡大する製品ラインアップと高い需要を背景に、BMWグループでは2025年末までに早くも200万台を超えるピュアEVを路上に送ることを目指している。
2020年代の半ば以降は、ピュアEVのノイエ・クラッセがBMWグループの販売台数に大きく貢献する予定である。ノイエ・クラッセは、eモビリティーの市場への浸透をさらに加速させる可能性を秘めており、2030年よりも前に早くもBMWグループの世界販売台数の50パーセントがピュアEVになる可能性がある。
MINIブランドは2030年代初めまでにピュアEVの製品ラインアップが整い、ロールス・ロイスは2030年以降はピュアEVのブランドとなる予定である。BMW Motorradも、都市向けの新しい電気モデルの先頭に立つBMW CE 04をはじめ、アーバン・モビリティー分野での将来の新型モデルは、すべてピュアEVとなる予定である。
i4 M50*の発売によってBMW Mが大きなマイルストーンを樹立
エモーショナルなM製品、とりわけM3とM4に対する顧客の需要は依然として高く、M GmbH社の受注台帳はびっしりと埋まっている。2022年3月、初のピュアEVであるBMW M Performanceの派生モデル、i4 M50 グラン・クーペ*の市場導入が大成功を収め、50周年を迎えて、また1つ重要なマイルストーンが築かれた。2022年6月にはiX M60*が発売され、今や印象的なスタイルが確立されつつある。2022年上半期のBMW M GmbHの販売台数は8万1,198台で、過去最高だった昨年にわずかに及ばなかった(-2.6%)。2022年11月には、発表されたばかりの初代M3ツーリングの生産が開始されることから、今年の後半も、このM GmbHのもう1つの製品ハイライトに期待が集まる。
ピュアEVのゴーカート・フィーリングにより、MINI Cooper SE* の販売台数が37.0%の伸びを記録
MINIブランドは、今年上半期に14万711台(-10.9%)を顧客に納車した。ピュアEVの未来を見据え、MINIではすでに今からエレクトロモビリティに明確に焦点を当てている。その結果、6月時点でのピュアEVのCooper SE*の世界販売台数は1万8,430台(+37.0%)に達し、期待を抱かせるものとなっている。この販売台数の増加は、MINI特有の(今やピュアEVとなった)ゴーカート・フィーリングに顧客が夢中になっていることを示している。また、今年の3月以降は、MINIのエディション・モデルであるResolute Edition(MINI 3ドア、MINI 5ドア、MINI Convertible向け)、Untold Edition(MINI Clubman向け)、Untamed Edition(MINI Crossover向け)が発表され、モデルを超えたエクスクルーシブなデザインと装備によって、やはりこのブランドの人気を高めるのに貢献している。
ロールス・ロイス・モーター・カーズの販売台数が7%近く増加
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、今年上半期に3,191台(+6.8%)を販売したと発表した。全モデルとも高い需要が続いており、顧客からの注文は2023年まで埋まっている。同社初のピュアEVであるロールス・ロイス・スペクターは、2023年第4四半期の市場導入に向け、現在、徹底的な試験を実施している最中である。スペクターは、2030年までに完全に電気駆動のロールス・ロイス車のみを生産するという同社の取り組みの先駆けとなるものである。
BMW Motorrad:高い顧客の需要を示す上半期の販売台数
1月から6月までの間に、BMW Motorradは10万7,555台のモーターサイクルを顧客に納車した。第1四半期の好調な販売実績に続き、第2四半期にも、BMWグループのモーターサイクルとスクーターに対する顧客の高い需要が続いた。全体的に厳しい状況にもかかわらず、BMW Motorradは前年同期の記録的な水準に匹敵する販売台数を達成し、わずか0.1%減少したにとどまった。BMW Motorradの成功の基礎には、非常に魅力的な製品ラインアップと、ピュアEVのCE 04をはじめとする革新的な新型モデルの市場導入の成功がある。
BMW & MINIの地域/市場別の販売台数
中国では、BMWグループの今年上半期のBMWとMINIの合計販売台数は37万8,727台に達したが、前年同期比では18.9%減となった。中国におけるピュアEVの販売台数は74.8%増加した。
米国では、今年1月から6月までに16万4,626台(-10.3%)のBMWとMINIが納車された。米国ではスポーツ・アクティビティ・ビークルの需要が高く、2021年上半期と比較して8.1%増加した(9万2,716台)。
欧州では、BMWとMINIをあわせた今年上半期の販売台数は合計43万3,989台(-13.9%)だった。ドイツでは、1月から6月までの間に12万4,350台のBMWとMINIが登録された。この販売台数は、ドイツ国内市場において競合他社を圧倒している。ドイツ市場でもエレクトロモビリティの強化に焦点が当てられ、30.8%増加した(1万5,064台)。
2022年6月時点での第2四半期と上半期におけるBMWグループ販売台数の概要
| 2022年 第2四半期 | 対前年比 % | 2022年上半期 | 対前年比 % |
BMWグループ自動車 | 563,536 | -19.8% | 1,160,443 | -13.3% |
BMW | 496,745 | -19.6% | 1,016,541 | -13.7% |
- BMW M GmbH | 42,143 | -7.3% | 81,198 | -2.6% |
MINI | 65,224 | -21.6% | 140,711 | -10.9% |
BMWグループ電気駆動車* | 94,884 | +14.3% | 184,553 | +20.4% |
BMWグループのBEV | 40,602 | +85.2% | 75,891 | +110.3% |
ロールス・ロイス | 1,567 | -2.6% | 3,191 | +6.8% |
BMW Motorrad | 65,018 | -7.5% | 107,555 | -0.1% |
*電気自動車およびPHEV
BMW & MINIの地域/市場別の販売台数
| 2022年 第2四半期 | 対前年比 % | 2022年上半期
| 対前年比 % |
欧州 | 213,913 | -19.4% | 433,989 | -13.9% |
- ドイツ* | 62,606 | -15.5% | 124,350 | -12.4% |
アジア | 229,753 | -21.3% | 493,988 | -14.7% |
- 中国本土 | 170,220 | -28.3% | 378,727 | -18.9% |
南北アメリカ大陸 | 105,088 | -18.1% | 203,806 | -9.1% |
- 米国 | 84,036 | -20.6% | 164,626 | -10.3% |
*暫定登録数
このプレスリリースで報告されている納車数は暫定的なものであり、2022年6月30日までの四半期報告書が発行されるまでの間に変更される可能性がある。納車数の算定方法に関する注記は、BMWグループレポート2021の97ページに記載されている。
*電力消費量/CO2排出量データ:
BMW iX1 xDrive30:消費電力(kWh/100km、複合):18.4~17.3(WLTP、正式に認定されていない暫定値)
BMW i7 xDrive60:消費電力(kWh/100km、複合):19.6~18.4(WLTP、正式に認定されていない暫定値)
BMW i4 M50:消費電力(kWh/100km、複合):22.5~18.0(WLTP)
BMW iX M60:消費電力(kWh/100km、複合):24.5~22.5(WLTP)
MINI Cooper SE:消費電力(kWh/100km、複合):16.9~14.9(NEDC)、17.6~15.3(WLTP)