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新型BMW iX3
Wed Aug 11 00:01:00 CEST 2021 プレスキット
本プレスキットの内容は、ドイツ国内市場向け(2021年8月時点)の仕様を基準として記載されており、その他の市場においては仕様、標準装備品、オプション設定などが異なる場合もあります。本プレスキットでは、車体寸法、エンジン出力などはBMW AG発表のデータとなるため、日本仕様とは異なる場合があります。なお、仕様は随時変更される可能性がありますので予めご了承ください。
新型BMW iX3
プレミアムeモビリティへの新たな推進力
BMWグループは、純電動車の駆けぬける歓びに新たな重点を置くことになりました。BMW iX3(WLTPによる複合モード消費電力18.9~18.5kWh/100km、同CO2排出量0g/km)は、積極的に電動化を進める現在の方針に則って行われた、細部にまで及ぶ見直しの結果です。これによって特に、出力210kW/400Nmの純電動スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)のスポーティな魅力が強調されています。新型BMW iX3では独自のM Sportパッケージが標準装備となりました。
またフロント部とリヤ部の形態が新しくなり、コンセプトとしても技術上も、プレミアムeモビリティを代表するBMW iXおよびBMW i4との親近性を強調するデザインとなっています。これら2車種もオプションとしてM Sportパッケージを装備することができ、更にBMW i4はBMW M車としても提供されます。新型BMW iX3のインテリアでは、新しい操作部と拡張された標準装備がプレミアム車の特徴を強調しています。
第 5 世代 BMW eDrive テクノロジーのパイオニア
BMW iX3はBMW iブランドの電気自動車の新世代のパイオニアです。現在ではBMW iXおよびBMW i4にも採用されている第5世代のBMW eDriveテクノロジーを初めて採用したのがiX3の初代モデルでした。パワー・ユニットは高度に一体化されており、電気モーター、パワー・エレクトロニクス、トランスミッションが1つの共同ハウジングに収納されています。出力は210kW/286psに達し、従来と同様の形でリヤ・ホイールを通じて路面に伝達されます。
BMW iX3の高電圧バッテリーも第5世代のBMW eDriveテクノロジーの産物です。 80kWhの総エネルギー含量と、特に高効率の電気モーターによって、WLTPテスト・サイクルによる航続距離は最大460kmに達します。ユーザー調査および独立の職業的試乗員による比較運転の結果から、BMW iX3 がリチウム・イオン・バッテリーの高い蓄電能力によって、日常的な運転においても、また極めて低い外気温あるいは特にスポーティな走行条件などの悪条件下でも、競合製品に比べて極めて長い航続距離を実現していることが明らかです。
進歩した重電技術により、直流急速充電ステーションで最大150kWの効率で充電することが可能です。これによってWLTPテスト・サイクルによる航続距離を100km延長するだけの電力を10分間で補給することができます。このことはBMW iX3の長距離走行への適性を示すものです。
新型BMW iX3は本格的なスポーツ・アクティビティ・ビークルです。車両全体の調和が優れているため、日常的な使用に制約がなく、走行特性はスポーティであると同時に余裕があり安全です。新型BMW iX3は内燃エンジン駆動BMW X3シリーズの堅牢かつ多用途の特徴を継承し、5人を収容する大空間を持ち、510リッターのトランク・ルームは最大1,560リッターまで拡張可能で、ローカルにゼロ・エミッションで駆けぬける歓びを、プレミアム・ミディアム・クラスのスポーツ・アクティビティ・ビークルという世界的に人気のある車種でも味わえるようになりました。BMW X3は自由度の高い車両構造を持ち、高効率のガソリンおよびディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドシステム、純電気駆動のいずれの形でも提供される最初のモデルとなっています。
新型BMW iX3の生産は合弁企業BMW Brilliance Automotiveの瀋陽の生産拠点で2021年9月に開始されます。ここでは純電動SAVを現地市場向けおよび輸出向けに生産します。
持続可能性への全体論的アプローチ、車両のライフサイクル全体にわたる環境評価
新型BMW iX3は、細部にまで及ぶ改新によって、電気自動車界の新たな推進力となります。この車は第5世代のBMW eDriveテクノロジーの先駆者としての役割を果たすとともに、BMW iXおよびBMW i4に並行するモデルの一つでもあります。特に、BMW iブランドの特性に深く根差した持続可能性への全体論的アプローチに意味があります。このことに結びついた種々の目標は原料の調達からサプライチェーン、生産、使用の各段階を経て最後のリサイクルに至るまでの全ライフサイクルを包含し、持続可能性を環境面だけでなく社会的な目標として想定しています。
BMW iX3 の高電圧バッテリーに使用されている原料コバルトの比率は、先行世代のバッテリー(BMW i3 2019年モデル)に比べて約1/3まで減少しています。BMWグループはコバルトとリチウムについて独自の調達ルートを確立しており、環境的・社会的標準を満たしていることを確認した入手先からの原料をバッテリーメーカーに供給しています。車両全体と同じく電池の製造においても、再生可能エネルギーからの電力のみを使用しています。 モーター設計に関するBMW独自の原則により、希土類に属する原料の使用を廃止することに成功しました。更に、アルミニウム鋳造部品や熱可塑性樹脂の製造において再生原料を多く使用していることも、CO2低減および循環経済に関するBMWグループの目標達成に寄与しています。
BMW iX3の開発段階で既に、純電動SAVが従来型の同等車に比べてCO2排出量の点で、全ライフサイクルを通じて優れていることが確認されました。 すなわち、ディーゼル駆動のBMW X3 xDrive 20dに比べて、車両使用段階で欧州平均電力を使用したとき30%以上、グリーン電力のみを使用したとき約60%の優位性があることが、独立の試験機関によって確認されています。
エクステリア・デザイン
BMW iスタイルの効率的なスポーティネス
新型BMW iX3は、力強いプロポーション、精密な線の流れ、クリアな面形成など、ブランドの特徴である新しいデザイン手法を採用しており、多用途性をブランド伝統のスポーティネスとプレミアム級の強靭な特性に組み合わせています。BMW i のブルーのアクセント、ほぼ閉じられたBMWキドニー・グリル、空力特性を最適化した軽金属ホイールが、純電気駆動であること、および一貫して持続可能性を目指す車両コンセプトを表現しています。
新型BMW iX3のエクステリア・デザインには、スポーティな駆けぬける歓びと模範的な高効率との個性的な結合が更に明確に現れています。変化した点としては、ヘッドライト、BMWキドニー・グリル、サイド・シル、フロントおよびリヤ・スカートの形状の変更があります。更に、モデル固有のM Sportパッケージが純電動SAVの標準装備の一部となっています。
特徴的な外観と BMW iX 、 BMW i4 からの借用要素
BMWキドニー・グリルは特に上部の特徴がより強調され、従来よりも大きく、真珠光沢クロムメッキのフレームは一体化されており、内側にはBMW i の特徴であったブルーのアクセントが付けられています。キドニー要素の内面はメッシュ状の構造で、BMW iのエンブレムが取り付けられています。
更に、ヘッドライトの新しい形状も新型BMW iX3の外観の表現力に寄与しており、従来に比べて約10mm低くなっています。こうしてフロント部はBMW iXおよびBMW i4と明らかに類似したものとなり、BMW iの3つの最新モデルがコンセプトにおいても技術においても並行していることがデザインによって強調されることになります。新型BMW iX3の標準装備にはマトリックス機能を備えたアダプティブLEDヘッドライト(バリアブル・ライト・ディストリビューション、コーナリング・ライト、幻惑防止ハイビーム・アシスタント「BMWセレクティブ・ビーム」を含む)が含まれます。オプションとしてBMWレーザー光を持つアダプティブLEDヘッドライトも提供されます。ダイナミック・レーザー光モジュールにより、車速60km/h以上でハイビームの到達距離が最大650m延長され、かつ進路に追随することができます。デイ・ランニング・ライトのL字形ランプの青色インサートは特に高度なヘッドライト技術を象徴しています。
これに加えて、標準装備の一部となったM Sportパッケージのデザインの特徴も、新型BMW iX3のダイナミックなオーラを強化しています。これによってフロント・エプロンは彫りの深い三次元的形状となり、アスレチックな印象を与える面構成となっています。ドライブ・コンポーネントとブレーキを冷却するための、10段階に調節可能なアクティブ・エアフラップ・コントロールを備えた下側エア・インテークも新たな形態が与えられました。最外側に配置されたエア・カーテンはL字形に仕上げられ、青色のアクセントが付されています。
フロント・サイド・パネルに位置するエア・ブリーザーはM専用デザインを維持するとともに、サイド・シルの青色アクセントは省略されました。新型BMW iX3のリヤ・エプロンは、力強く空力的に最適化された面構成を特徴としています。リヤ・ディフューザーの外側エレメントはBMW iの青色塗装を引き継いでいます。全面的にLEDを採用したテール・ライトの輪郭は、黒色のフレームによって一層精密さを強調した造形となっています。夜間のデザインとしては、狭い幅に配置されたランプと、三次元的に造形されたピンセット状の輪郭内に繊細に組み込まれた水平のターン・インジケーターが特徴的です。
19インチの空力的ホイールは新型BMW iX3の標準装備です。その設計により空気抵抗係数(Cw値)は0.29(装備により異なる)まで低下し、純電動SAVの航続距離の延長にも寄与します。またオプションとして、M伝統のジェット・ブラック色とアルミニウム製インサートを特徴とする、新しい形態の20インチ空力ホイールも提供されます。
インテリアと装備
駆けぬける歓びと操作を更に最適化
BMW iX3ではインテリア・デザインも、従来以上にスポーティな特性を強調するものとなっています。スポーツ・シートが標準装備品となりました。進歩したプレミアム級の雰囲気は、センター・コンソール上の最新型の操作パネル、およびダッシュボード中央の同じく新設計の操作部によって強調されます。標準装備のBMWライブ・コックピット・プロフェッショナルのコントロール・ディスプレイは12.3インチに拡大されました。新しいBMW M ロゴ入りの照明付きエントランス・ストリップもこのモデルのスポーティネスを強調しています。
センター・コンソールに配置されたスタート/ストップ・ボタン、ギヤ・セレクター・スイッチ、およびステアリング・ホイールのBMWエンブレムの青色アクセントはBMW iX3が純電気駆動であることを表現しています。モデル固有のその他の特徴としては、センター・コンソール上のモデル・バッジ、電気駆動用に改められたインストルメント・クラスターおよびコントロール・ディスプレイの表示、標準装備のアンビエント・ライト(既定ではBMW iの青色照明)があります。
駆けぬける歓びへの集中のために:スポーツ・シートと新しい操作部
標準装備のスポーツ・シートは急カーブ走行時にも運転者と同乗者を確実に保持します。このシートは標準仕様で新しい内装仕様センサテックを用い、黒またはコニャック色コンビネーションのステッチを施しています。あるいは、青色コントラスト・シームを持つモカ、オイスターまたは黒のベルナスカ・レザーのシートを選ぶこともできます。アンスラサイト色のルーフ・ライナーも標準装備のM Sportパッケージの一部となっています。暗色アルミニウム・ロンビクルおよびオープンポア仕上げアッシュ材のインテリア・トリムは新しく加わったものです。更に3種のインテリア・トリムがオプションとして選択できます。
道路状況への集中を助けるため、新しい運転者指向のコックピット・デザインでは操作部が人間工学的に最適な配置をとっています。BMW iX3のフルデジタル計器群は12.3インチのインストルメント・クラスターおよび同じ大きさに拡大されたコントロール・ディスプレイから成っています。スタート/ストップ・ボタンは新たな形状のセンター・コンソールに配置されています。モデル固有のギヤ・セレクター・スイッチ、BMWコントローラー、ドライビング パフォーマンス コントロール スイッチ ユニット、電気機械式パーキング・ブレーキも同じ場所にあります。
新型BMW iX3は2種の魅力的な装備シリーズを持つものが提供されます。基本バリエーションであるInspiringモデルにも、メタリック塗装、19インチ空力タイヤ、アダプティブ・サスペンション、テールゲート自動操作、パノラマ・ガラス・ルーフ、電動調節シート、Mレザー・ステアリング・ホイール、コンソール・パッケージ、3ゾーン調節式のモデル固有のオートマチック・エア・コンディショナー、パーキング・ヒーターおよび停車時クライメート・コントロール機能が装備されています。同じく標準装備であるライブ・コックピット・プロフェッショナルには特に、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント、ワイヤレス充電式電話機、ソフトウェアのリモート更新、BMW Connectedのデジタル充電サービスが含まれます。更に、コネクテッド・パッケージ・プロフェッショナルと組み合わせてクラウド・ベースのナビゲーションシステムBMWマップス、およびApple CarPlayやAndroid Autoを使用できるスマートフォン統合機能が提供されます。
オプションの装備パッケージImpressiveモデルには更に、20インチ空力ホイール、防音ガラスを用いた運転席および助手席サイド・ウィンドウ、コンフォート・アクセス・システム、ベルナスカ・レザー張り、BMWジェスチャー・コントロール、BMWヘッドアップ・ディスプレイ、および「ハーマン・カードン・サラウンド・サウンド・システム」などが含まれます。これに加えてBMW iX3のImpressiveモデルでは「BMWアイコニックサウンド・エレクトリック」機能も利用できます。 BMWの電動モデルのために特に構想された駆動音の演出は、エモーショナルな面でドライビング・エクスペリエンスを一層豊かにするものです。この機能では、選択した走行モードに適した駆動音を発生します。
新型BMW iX3にはスタート/ストップの音響演出もあります。これは作曲家・キュレーターのハンス・ジマー氏とBMWグループのサウンド・クリエイティブ・ディレクターであるレンゾ・ヴィターレとの共同作業で開発されたものです。スタート/ストップ・ボタンを操作すると、運転者を電気自動車のドライビング・エクスペリエンスに導くような、短い音楽が鳴ります。
駆動系
第5世代BMW eDriveテクノロジーのパイオニア
ブランド伝統の出力特性を低騒音と模範的な効率で発揮する新型BMW iX3の駆動系が、ローカルなゼロ・エミッションでの運転の楽しみを強化します。この純電気駆動SAVは最新の第5世代BMW eDriveテクノロジーを用いた最初のモデルです。これにはBMWグループが自主開発した電気モーター、パワー・エレクトロニクス、革新的な充電技術、各モデル固有の高電圧バッテリーが含まれます。
これによりBMW iX3はBMWグループ内でも、電気駆動系の最先端技術を体現するものとなっています。第5世代のBMW eDriveテクノロジーは高度にスケーラブルであるため、種々の車両コンセプトに使用でき、当初のBMW iXおよびBMW i4に続いて他のシリーズの電動化モデルにも採用される予定です。
BMW iX3はデビュー当初から、電気モーター、パワー・エレクトロニクス、トランスミッションを1つのハウジングに集中的に収めたパワー・ユニットを採用しています。この高度に統合された電気動力系は各モデル固有のトレーリング・アームに取り付けられ、出力に対するコンポーネントの所要空間および重量を大きく低減することができます。このシステムは、従来の電動化モデル(2019年型BMW i3)に用いられていたBMW eDriveテクノロジーに比べて、出力密度が約30%改善されています。
新型BMW iX3の電気モーターは原理的には電磁石同期モーターで、現在上市されている他の方式とは本質的に異なります。この方式ではローターの励磁を、固定されている永久磁石でなく、電流を供給することで行います。このためローターの製造において、磁性コンポーネントに必要とされる希土類元素に属する金属が全く不要になります。また最新の電気モーターでは効率が著しく向上しています。今日の内燃エンジンの効率が40%未満であるのに対して、モーターの効率は最大93%に達します。
駆動系の最大回転数は17,000rpmです。広い回転数範囲にわたって最大出力210kW/286psを早期に得ることができます。更にトルクは起動時に既に400Nmに達し、モーターの大きさに対して著しく高い最大値に到達します。ローターの励磁を適切に制御することで、トルクは起動直後から最大値を発生することができ、かつ高回転数に至るまで安定しています。 電気モーターの駆動トルクは、同じハウジングに収められた1段トランスミッションを経てリヤ・ホイールへと最短距離で伝達されます。このとき、アクチュエーター近接ホイール・スリップ・リミテーション付きの革新的な走行安定性制御により、路面や天候の条件が悪くても余裕のある前進力が得られます。新型BMW iX3の加速度は停止状態から100km/hまで6.8秒です。最大速度は電子的に180km/hに制限されています。
新型BMW iX3の高電圧バッテリーはBMWの最新のセル技術に基づき、ニッケル含有量を高めています。リチウム・イオン・バッテリーは、個別に制御可能なプリズム状のセルから成り、セルは10個のモジュールにまとめられ、それぞれアルミニウム製ケースに収められています。バッテリーはボディの構造部品として車両床下に配置されています。新世代のバッテリーの総エネルギー含有量80kWhのうち74kWhが利用可能で、重量当たり容量において競争上の利点を確保しています。
高電圧バッテリーの高いエネルギー密度は、電気モーターの高効率、走行中のアダプティブ電力回生、軽量構造、ボディの低空気抵抗と共に、持続可能性の全体論的コンセプトを具現化しており、WLTPテスト・サイクルによる航続距離最大460kmに示されるように、日常用にも長距離走行にも好適です。競合他社の電気自動車では、主として高電圧バッテリーの大型化によって航続距離を延ばしており、したがって重量、ひいては車両の総合効率を低下させる結果となっていますが、BMW iX3 はこれらとは本質的に異なっています。
高電圧バッテリーのセルは、第5世代BMW eDriveテクノロジーのすべての高電圧バッテリー・セルと同じく、BMWグループのサプライヤーにより、再生可能エネルギー(水力、風力、太陽光)の電力のみを用いて製造されています。
BMWチャージング
自宅充電にも充電ステーションでも利用できる革新的なソリューション
「BMWチャージング」が全面的に提供されれば、新型BMW iX3のユーザーはテーラーメードの充電用製品、サービス、およびデジタルサービスを利用することができます。純電気駆動SAVの欧州での納品範囲には、「BMWチャージング・カード」、公共の充電ステーションで使用する「Mode 3の充電ケーブル」、「フレキシブル・ファースト・チャージャー」が含まれます。
フレキシブル・ファースト・チャージャーを用いると最大11kWの効率で充電することができます。この充電器は長さ6mの充電ケーブルで家庭のコンセント、または(別売のアダプターを介して)より高効率の産業用コンセントに接続します。家庭での充電用のオプションとして、最大11kWの「BMWウォールボックス」も提供されます。より強力なパートナーとの協働により、たとえば広範なネットワークに接続された「スマート・ウォールボックス」が利用できるようになり、社用車への自費充電の精算や、設置サービスとグリーン電力料金の適用などが可能になります。
最大 150kW の高速充電のための 複合型充電ユニット( CCU )
新型BMW iX3に用いられている複合型充電ユニット(CCU)によって、異なった種類の充電ステーションへの接続について高い自由度が得られ、国際的な自動車市場すべてにおいて、車両への電気エネルギーの補給を迅速快適に行うことができます。交流コンセントを利用する場合、CCUによれば単相で最大7.4kW、三相で最大11kWの充電が可能です。直流の高速充電ステーションでは最大150kWの充電効率が実現可能です。
ウォールボックスを用いた場合、新型BMW iX3の高電圧バッテリーは0%から100%まで7.5時間で充電できます。直流の高速充電ステーションでは、同じバッテリーを全容量の10%から80%まで32分以内に充電することが可能です。また更に、WLTPテスト・サイクルによる航続距離を100km延長するのに十分な電力を10分で補給することができます。
BMWチャージングによる公衆充電設備によれば、1回の登録で欧州だけでも500社以上のインフラストラクチャー事業者が運営する20万ヶ所以上の公共の充電ステーションが利用可能になります。ドイツだけでも充電事業者は約300社、充電スポットの数は33,000以上に達しています。BMWチャージングのユーザーはこれらをカード1枚またはアプリで利用することができます。BMWグループも参加しているハイ・パワー充電ネットワークIONITYもBMWチャージングネットワークと統合されています。
BMWチャージングによる充電は快適なだけでなく、統一的な料金体系によって経済的にも魅力あるものとなっています。ユーザーは自分の好みと走行または充電行動のプロファイルに従って、「フレックス」と「アクティブ」の2つの基本料金のどちらかを選択します。更に「IONITY(イオニティ)プラス」パッケージを利用することもできます。「アクティブ」料金では、充電コラムに表示されている価格とは無関係に、接続されている事業者のネットワーク内の交流(AC)および直流(DC)に対してkWh当たりの固定料金が適用されます。ドイツのユーザーに対する価格は、AC充電では33セント/kWh、DC充電では39セント/kWh、IONITYでは35セント/kWhです。すなわち、ドイツ国内のBMW iX3ユーザーにとっては、公共の充電ステーションを利用したときのエネルギー費用は、同等のディーゼル車より約25%低くなります。BMWチャージングを「アクティブ」料金で利用すれば、欧州の20万ヶ所以上の充電スポットを通じて、完全なコスト管理が可能になります。
アプリ「 My BMW 」の新機能による コネクテッド・チャージング
アプリ「My BMW」に新設された充電フィールドでは、充電履歴、充電方法、Scan & Charge、充電および空調設定の操作などの情報が一覧できます。また車両の充電が完了したときなどにプッシュ型で通知を受け取ることもできます。アプリでも車両内でも、カード上の青い円で現在の航続距離を簡単に見ることができます。BMWマップスとコネクテッド・チャージングを組み合わせれば、BMW iX3による長距離走行を簡単かつ精密に計画することができます。このとき、選択した目的地が現在の電動航続距離より遠ければ、ルート計画の段階でバッテリー充電のための停車箇所が自動で追加されます。BMWマップスには走行中の経路沿い、あるいは目的地の付近にある公共の充電ステーションが表示されます。更に、一覧リストには利用できる充電ステーションが色分けで示されます。提供される充電効率などの詳細情報も見ることができます。
コネクティビティとドライバー・アシスト・システム
快適性と安全性のための広範な機能
コネクティビティ
ニュース・アプリの最近の変更により、BMW iX3のユーザーへのニュース・オン・デマンドやインフォテインメントのポッドキャストの配信が改善されました。パーソナライズ化メッセージが導入され、カテゴリーを選択して関心のある主題に関するメッセージのみを受信することが可能になりました。個々の項目に「いいね」を追加することで、インテリジェントなアプリがユーザーの好みを一層正確に認識し、ニュース・フィードをより精密に選別できるようになります。パーソナライズしたメッセージとトップニュースは高音質で提供され、快適な聴取体験となります。内容は文章読み上げソフトによらず話者によって直接読み上げられ、国や言語によるフィルターが利用できます。ニュース・アプリにはその他の大手プロバイダーが統合されており、提供されるメッセージ量が著しく増加しています。
クラウド・ベースのナビゲーション・システムBMWマップスによって、パフォーマンスが大きく向上し、精度が高まるとともに目的地の入力も簡単になりました。この新世代ナビゲーション・システムでは、短い時間間隔で精密なリアルタイム交通データに基づいて、ルートの計算が極めて速く動的に行われます。計算にはルート全体の通常の交通量が考慮され、到着時間が予測的に計算されます。目的地の選択はフリーテキスト入力も、従来どおりのアドレス入力でも可能です。また音声入力による目的地指定も便利です。ルート沿いにある、いわゆるPoints of Interest(POI、興味ある場所)についても詳細に説明され、評価、影響時間、写真などが示されます。
更にBMWマップスとConnected Parkingとを併用すれば、目的地付近で空いている駐車場を探す助けになります。目的地を選択する時点で既に、予測される到着時刻での目的地付近の駐車場の状況が示されます。到着が近くなると、付近の立体駐車場の情報、目的地に近い駐車場が見つかる可能性の特に高いルートの候補などの情報が役立ちます。既存のサービスOn-Street Parking InformationおよびParkNowもインテリジェントにBMWマップスの機能に統合されています。
BMWライブ・コックピット・プロフェッショナルには最適化されたスマートフォン統合機能が含まれ、また特にApple CarPlay®をサポートしています。これによってデジタル音声サービスSiriなど多数のアプリ、各種地図アプリ、Apple Musicなどの音楽ストリーミング・サービス、メッセージ・サービスWhatsAppが利用できます。iPhoneと車両とがワイヤレスで接続されるため、アプリは表示・操作システムに直接統合されます。これにより運転者は重要な情報すべてをインフォメーション・ディスプレイ上、およびインテリジェントに加工された形でインストルメント・クラスターおよびオプションのヘッドアップ・ディスプレイで見ることができます。
BMWグループはGoogle Android Auto™により、顧客にとって有用な更に多くのサービスを車両とのシームレスなネットワーク化により提供しています。BMWのAndroid Autoにより、走行中に音楽、メディア、メッセージ・アプリなどのスマートフォンの機能を簡単かつ確実に利用することができます。Google Assistantにより顧客はスマートフォンと対話でき、実行されたアクションは車両のインフォメーション・ディスプレイに表示されます。Android AutoとBMWの協働のハイライトは便利なワイヤレス・ネットワーク化、およびGoogle Maps™ のナビゲーション指示のBMWヘッドアップ・ディスプレイへのインテリジェントな統合です。
Amazon Alexaとの高度な統合により、Amazonの音声サービスを家庭と同様に車内でも利用できます。これにより買い物リストの編集、メッセージの呼出し、音楽の再生などが一層容易になります。また車内からスマート・ホーム機器を操作することも可能です。アプリ「My BMW」を利用すれば、Amazon Alexaの車内へのセットアップが少ない手順で行えます。
オプションのBMWデジタル・キーを利用すれば、近距離通信(NFC)によりApple iPhoneを用いてBMW iX3のドアロックの施錠・開錠ができます。したがって従来のオートロックは不要です。開錠するにはスマートフォンをドア・ハンドルの近くに保持する必要があります。車内では、スマートフォンをワイヤレス充電トレイに置けばモーターが始動します。デジタル・キーはアプリ「My BMW」を用いてセットアップすることができます。更に、車両のオーナーはアクセス権を最大5名のユーザーと共有することができ、その範囲内で運転初心者向けに最大速度、モーター出力、ラジオの最大音量などを制限する設定も可能です。
機能の拡張された BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント
新型BMW iX3では、最新世代のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントにより、運転者と車両が特に密接に関係づけられます。このデジタル同乗者は音声コマンド(「Hey BMW」など)やボタンを押すことでも起動でき、機能を恒久的に追加することができます。これにより特にエア・コンディショナーを自然な話し声での指示で操作できます。
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントにはコントロール・ディスプレイ上の新しい図形記号が付随しており、対話型システムの特徴が強調されています。たとえば現在の発話者に向かって「耳を傾ける」図形によって、システムが音声入力に「注意を払っている」ことが視覚的に示されます。このシステムは話しかけているのが運転者であるか同乗者であるかを聞き分け、それに応じてたとえばエア・コンディショナーの片側のみを操作します。
新型BMW iX3の進歩的な性格は、ドライバー・アシスト・システムの極めて広い機能範囲にも反映されています。BMV X3の内燃エンジン駆動モデル・シリーズではモデル・チェンジの際に提供されていた、走行・駐車に関する多数の自動機能を、純電動SAVは2020年11月の市場導入以来備えています。その意味でもBMW iX3はこの分野の革新的技術のパイオニアとなっています。更に、利用できるほとんどのアシスト・システムが標準装備に含まれています。
ドライバー・アシスト・システムは、カメラ画像や超音波およびレーダー・センサーの収集したデータを処理することで車両の周辺環境を監視し、危険を検知すると警告を発し、ブレーキまたはステアリング操作によって事故の可能性を最小化します。またソフトウェアのリモート更新によって、既存の機能が改善されます。更に、Functions on Demand機能により、機能を後日選択して利用申し込みをすることも可能です。
正面衝突警告および追越禁止表示付きスピード・リミット・インフォと並んで、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルも新型BMW iX3の標準装備に属しています。これは快適性と安全性のための一括パッケージで、アクティブ・ナビゲーション・ガイドなどのステアリング&レーン・コントロール・アシストを含んでいます。このシステムは複数の車線のある道路で、ナビゲーション・システムが選択したルートを維持するために運転者を支援します。
その他のハイライトとして、自動スピード・リミット・アシストとルート・ガイダンス機能があります。これによって、ストップ&ゴー機能を含むアクティブ・クルーズ・コントロールは車速の調節においても速度制限と車線を考慮します。アクティブ・クルーズ・コントロールは、装備モデルImpressiveの一部であるBMWヘッドアップ・ディスプレイとの組み合わせにより、ドイツ国内では交通信号にも反応し、BMW iX3は赤信号で自動的ブレーキが作動し停止します。
ドライビング・アシスト・プロフェッショナルの機能としてはこれ以外にも、車線変更および車線逸脱警告システム、アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション付きレーン・キープ・アシスト、緊急車両走行レーンの自動形成(欧州の一部の国で有効)、エマージェンシー・ストップ・アシスト、歩行者にも反応する衝突回避アシストがあります。同システムには更に、交差点警告、逆走警告、追突防止、前後の横方向交通警告の機能があります。
駐車・操車に関してもBMW iX3のユーザーは有効な支援を利用することができます。標準装備のパーキング・アシストは、フロントとリヤにセンサーを持つアクティブ・パーク・ディスタンス・コントロール(アクティブPDC)、横方向パーキング・エイド、後退カメラ、後退アシストから成っています。このシステムはまた道路に平行または垂直な駐車場所を選択・利用するための支援も提供します。そのためにパーキング・アシストが加速、制動、ステアリングを代行します。道路に平行な駐車場所を出るときも自動的支援を利用することができます。
モデルImpressiveの装備シリーズに含まれるパーキング・アシスト・プラスはその他にサラウンド・ビュー機能(トップ・ビュー、パノラマ・ビュー、3Dビューを含む)をも備えています。またリモート3Dビューを利用すれば、車両とその周辺の三次元ライブ画像をスマートフォンに転送させることができます。
BMWドライブ・レコーダーもオプションとして、あるいはデジタル購入による後付けで入手できます。この装置はドライバー・アシスト・システムのカメラを用いて車両周辺の動画を撮影・保存し、停止時に車内のコントロール・ディスプレイで再生、あるいはUSBインターフェースを介してエクスポートすることができます。