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BMWグループは、自動車メーカーで初めて「船舶リサイクル透明性イニシアティブ」に参加
Thu Mar 14 14:00:00 CET 2019 プレスリリース
企業として持続可能性のある輸送・物流デザインの新たな方向性を提示
ミュンヘン発:
BMWグループは、自動車メーカーとして世界で初めて「船舶リサイクル透明性イニシアティブ(Ship Recycling Transparency Initiative:SRTI)」に参加する。2018年3月に独立した「持続可能な海運イニシアティブ」として開始されたこの取り組みは、船舶リサイクル問題に関する措置、透明性、認識の向上を目的としている。これによりBMWグループは、より持続可能性の高い輸送・物流デザインの方向性を提示する。
サプライ・チェーンの持続可能性を改善
持続可能性目標の実現に際し、BMWグループはバリュー・チェーン全体にわたる総合的アプローチを追求する。グローバルに展開する企業である同社は、工場への自動車部品の輸送(インバウンド)から完成した車両の納車(アウトバウンド)まで、多面的な物流ネットワークを基盤にしており、海洋物流は重要な役割を担っている。そのためBMWグループにとって海洋物流、特に船舶リサイクル・プロセスに関する責任ある取り組みがますます重要となる。
BMWグループで車両配送部門の責任者を務めるアニタ・ピーパーは、次のように強調する。「持続可能性に対する認識を持ち、透明性を確保することがBMWグループでの私たちの行動の指針となっています。この指針を、世界に拡がる配送業者にも徹底させています。自動車メーカーとして初めてこの船舶リサイクル透明性イニシアティブに参加し、船舶のリサイクルに関する透明性を向上するという表明ができ大変嬉しく思います。」
船舶リサイクル透明性イニシアティブについて
船舶リサイクル透明性イニシアティブ(SRTI)は、自発的、かつ市場主導による持続可能な船舶リサイクル・プロセスの確立を追求する。そのためのオンライン・プラットフォームとして、船舶リサイクルの方法や指針に関する情報交換を促進し、それにより海事セクターにおける透明性の向上を実現する。同イニシアティブが共同でその解決策および責任ある船舶リサイクルの新基準を創り出すにあたり、メンバーすべての利益を勘案する。
BMWグループにおけるリサイクル
BMWグループは、社内においても、とりわけ車両のリサイクルに関して常に持続可能性のあるリサイクル・プロセスを開発し続けており、リサイクル率を向上させるため、同社のリサイクルおよび解体センターでは新しい車両用構成部品に関するリサイクル・コンセプトを継続的に試験している。さらにBMWグループは研究所およびサプライヤーと協力して新しいリサイクル技術の実現に向けた努力を続けており、同グループの「リサイクルを前提とした設計」という方針の下、車両のライフサイクルが終わったとき、その構成部品をできる限り再利用できるようにすべく取り組んでいる。