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日本の二輪車カスタム・ビルダー カスタムワークスZON(ゾン)は、BMW Motorradの新しいボクサー・エンジンのプロトタイプを収めたセンセーショナルなカスタム・バイクを初披露
Fri Dec 07 03:00:00 CET 2018 プレスリリース
ミュンヘン/横浜発: 先週末横浜において開催されたヨコハマ・ホット・ロッド・カスタム・ショーにおいて、二輪車のカスタム・モデル「Departed」が、初披露された。
ミュンヘン/横浜発:
先週末横浜において開催されたヨコハマ・ホット・ロッド・カスタム・ショーにおいて、二輪車のカスタム・モデル「Departed」が、初披露された。
12月2日(日曜日)に、日本の二輪車カスタム・ビルダーとして知られるカスタムワークスZON(ゾン)は、BMW Motorradからの委託を受けて制作した素晴らしいカスタム・バイクを発表した。このマシンの特徴は、まったく新しいBMWの次世代ボクサー・エンジンのプロトタイプを使用していることである。
カスタムワークスZONは、2003年に吉澤雄一氏と植田良和氏によって滋賀県で設立され、その卓抜した創造性によって広く知られている。同社は、カスタム・メーカーが集う著名な展示会に定期的に招待されている。例えばアメリカ、ミルウォーキーの「ママ・トライド・ショー(Mama Tried Show)」、オースティンの「ハンドビルト・モーターショー(The Hand Built Motorshow)」、「ブルックリン・インヴィテーショナル(Brooklyn Invitational)」などである。彼らの小さなワークショップには数多くのトロフィやや賞状が飾られており、その技術やクラフトマンシップに加え、デザイン性の高さが評価されている。
吉澤雄一氏は、BMW Motorradとのコラボレーションを大変喜び、以下のようにコメントした。「業界でも輝かしい伝統をもつブランドの、画期的な新型フラット・ツイン・エンジンのプロトタイプを使用して、カスタム・バイクを作り上げることができることは大変な名誉であり、大きな挑戦でもありました。」
外観形状や、左右に広がるシリンダー上部に見えるプッシュロッド・カバーのような形状のクローム・パーツは、1960年代後半までに製造されたBMW Motorradのボクサー・エンジンを彷彿とさせる一方、発表されたカスタム・マシンに搭載されたエンジンは、明らかに大きく、近代的な空油冷方式が採油されているのが分かる。このエンジンを搭載する予定のモデルについて、その詳細を発表する予定はない。
経験を積み重ねることで積み上げられたクラフトマンシップと、近代的な技術によって生み出される伝統的なスタイルは、高品質な日本製プロダクトのなかにあっても最高の品質で仕上げられている。それこそがZONが生み出すカスタム・バイクの特徴である。その低く構えたシルエットは、1920年から1930年にかけてエルネスト・ヘンネが最高速に挑んだ“レコード・ブレイカー”を連想させ、フロント21インチ / リア26インチのアルミ削り出しの大径ホイールは細いタイヤと組み合わせられている。また、スイングアームとトリペゾイダル・フロントホイール・フォークは無垢材から削り出されて、隠されたサスペンションによってチューブラースペースフレームにセットされている。そして大排気量エンジンは補強されたフレーム材によってエンジンにつり下げられている一方、燃料タンクやシートなどは板金加工によって制作されている。
ムーンアイズ・ショーの通称で知られるこのショーは、毎年横浜で開催され、今年で27回目を迎える。そのショーは1日しか開催されないにも関わらず、毎年1.5万人の観客を集める。世界中から集まったクルマとバイクのカスタム・ビルダーによって制作された300台近くの自動車と、650台の二輪車が参加。それぞれのブースに展示される。