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The all-new BMW 8 Series Coupe.
Fri Jun 15 19:30:00 CEST 2018 プレスキット
本プレスキットの内容は、ドイツ国内市場向け(2018年6月時点)の仕様を基準として記載されており、その他の市場においては仕様、標準装備品、オプション設定などが異なる場合もあります。本プレスキットでは、車体寸法、エンジン出力などはBMW AG発表のデータとなるため、日本仕様とは異なる場合があります。なお、仕様は随時変更される可能性がありますので予めご了承ください。
新型BMW 8シリーズ クーペ
BMWは、同ブランドの魅惑的なスポーツ・カーの歴史に新たな章を追加します。新型BMW 8シリーズ クーペの発表により、BMWはラグジュアリー・セグメントでの最新のモデル攻勢において極めてダイナミックなスタートを切ります。新型BMW 8シリーズ クーペは、卓越した走行性能、感情に訴えるデザイン、非常に現代的な高級感、そして表示および操作、ドライバー支援、ネットワーク化の各分野で最先端の装備を備えた理想的なクルマです。
新型BMW 8シリーズ クーペの開発プロセスで中心的な目標として据えられたのは、感動的な運動性能でした。ボディ、ドライブトレインおよびシャシーに関しては、卓越したスポーツ・カーとして最大限の俊敏性、精度、走行安定性が徹底して追求されました。その際には、非常にパワフルなエンジンに、インテリジェント4輪駆動システムBMW xDriveと「BMW EfficientLightweight(BMWエフィシェント・ライトウェイト)」コンセプトが組み合わせられました。この新型モデルは既にBMW M8 GTEとして、FIA世界耐久選手権(WEC)と北米で開催されたIMSAのウェザーテック・スポーツカー選手権(IWSC)において過酷な長距離レースを完遂しています。そして今回の量産モデルは、卓越した運動性能を体験するラグジュアリーな機会を提供します。
モデル・レンジの最高峰に位置するのはBMW M850i xDriveクーペ(燃費(複合モード):10.5~10.0 ℓ/100 km、 CO2-Emissionen kombiniert: 240~228 g/km*)で、
最高出力390 kW/530 psの新開発のV8ガソリン・エンジンを搭載しています。このBMW M Performanceモデルと同時に2018年11月に市場導入されるBMW 840d xDriveクーペ(燃費(複合モード):6.2~5.9 ℓ/100 km、 CO2-Emissionen kombiniert: 164~154 g/km*)には、非常に高トルクで最高出力235 kW/320 psの直列6気筒ディーゼル・エンジンが採用されています。
* 燃費、CO2排出量、電力消費量、航続距離に関するデータは、改正規則 (EU) 2007/715で規定された測定方法に従って算出されています。データはドイツにおける標準装備車に基づいたもので、数値の範囲は選択したホイールおよびタイヤのサイズとオプションの特別装備による違いを考慮したものです。
Exterieurdesign: 新たなデザイン手法によりスポーティな美しさを創出
BMW 8シリーズ クーペのエクステリア・デザインでは、高級感と官能性をアピールする外観に調和したスポーティな美しさが現代的な解釈で表現されています。それを通じて、この量産モデルはBMW Concept 8 Seriesによって喚起された期待を満たします。このモデルが持つ独自のカリスマ性は、明確性、現代性、そしてエモーショナル性を中心に据えた新たなデザイン手法の成果として得られたものです。これまでBMWブランドのどのモデルにもみられなかったほど強烈な、新型BMW 8シリーズ クーペのダイナミックな個性は、ボディ・アウター・シェルの印象的な面構成によって表現されています。ゆったりとしたサーフェスによって構成されたボディには、シンプルで精密なキャラクター・ラインが入っています。低い車体、フラットなウィンドウを備えた伸びやかなシルエット、リヤへと優美に流れる特徴的なダブル・バブル形状のルーフ・ライン、ロング・ホイール・ベース、広いトレッド幅が、新型BMW 8シリーズ クーペのプロポーションを形成しています。車両寸法が全長4,843 mm、全幅1,902 mm、全高1,341 mm、ホイール・ベースが2,822 mmのこの2ドア・モデルは、その姿を力強く誇示します。
BMW M850i xDriveクーペで、またM Sportパッケージと組み合わせた場合にいっそう強調される贅沢な立体的デザインのフロント・エプロンと大型エア・インテーク、そしてエンジン・フードの精密な形状により、このスポーツ・カーの駆動力が印象的に視覚化されています。低めに配置されたBMWキドニー・グリルは六角形をしており、そのエレメントはひとつにつながったフレームで縁取られています。LEDヘッドライトは、これまでのBMWモデルにはみられなかった非常にフラットな仕様です。オプションで、バリアブル・ライト・コントロール機能とセレクティブ・ビームを備えたBMWレーザー・ライトも提供されます。
フロント・ホイール背後のサーフェスが内側にくぼんでいる一方、リヤ・ホイール領域は力強く膨らんだボリューム感あるデザインになっており、 大きく内側にくぼんだデザインのグリーンハウスと相まって、たくましいショルダー部分が形成されています。リヤでは、水平なラインと対角方向のラインとの相互作用により、車体の幅と低い重心が強調されています。サイドに大きく張り出したLEDテール・ライトが、この効果をさらに強めています。
精密なディテールによりエアロダイナミクスと重量を最適化
新型BMW 8シリーズ クーペの空力的に最適化されたボディは、ほぼ完全にトリム加工が施されたアンダーボディ、アクティブ・エアフラップ・コントロール、そしてエア・カーテンおよびエア・ブリーザーにより、空気抵抗が低減されています。ドア・ミラー脚部が細いことも、空気流の調整に寄与しています。BMW M850i xDriveクーペでは、フロント・スポイラー・アタッチメントが、高速走行時にフロント・アクスルで発生する揚力を追加的に低減する役割を果たします。従来のスポーツ・カー・デザインとの類似点として、新型BMW 8シリーズ クーペのルーフは中央部分がへこんでおり、伝統的なレーシング・カーに見られる「ダブル・バブル」と呼ばれる2つの膨らみを想起させます。
オプションのカーボン・ルーフも特徴的な形状を持っており、 BMWブランドが初めて量産モデルに採用したこのカーボン・ファイバー強化プラスチック(CFRP)製ルーフは、車両のさらなる低重心化に貢献しています。オプションで提供されるカーボン・パッケージには、CFRP製のエア・インテーク・ストラット、ドア・ミラー・キャップ、リヤ・スポイラー、およびリヤ・ディフューザーが含まれます。
インテリア:スポーティな運転体験、リラックスしたラグジュアリーな雰囲気
新型BMW 8シリーズ クーペでは、エクステリアの現代的でシンプルなスタイリングがインテリアにも引き継がれ、 リラックスした、それでいてラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。同時に、前後方向を強調するように流れるすべてのラインが乗員の視線を前方へと向け、それによりスポーティな走行を重視した雰囲気を際立たせます。操作エレメントはすべて、分かりやすくグループ分けされています。また、明確な面構成によって上質な素材が効果的に強調されています。そのため、装飾面は、スポーツ・カーに典型的にみられるセンター・コンソールとダッシュボード間の移行部のみに限定して配置されました。
新開発のスポーツ・シートは、ヴェルナスカ・レザー仕様のシートが標準装備されます。ウォール・ナッパ・レザー仕様のドアの肘掛けとダッシュボードも標準装備に含まれます。後席のシート・ポジションが両方とも低いため、ヘッドレストの機能をバックレストに統合することが可能になりました。50:50に分割可能な標準装備のリヤ・シート・バックレストを倒せば、容量420リッターのラゲッジ・ルームをさらに拡張できます。
高品質なオプションは、新型BMW 8シリーズ クーペのラグジュアリーな個性をさらに際立たせます。提供されるのは、BMWディスプレイ・キー、ワイヤレス充電機能付きオプション電話、シート・ブロア、Bowers & Wilkins Diamondサラウンド・サウンド・システム、ガラス製の操作エレメントなどです。さらに、BMW Individualのモデル専用オプションを選択できます。
圧倒的な出力特性とサウンド特性を備えた新開発のV型8気筒エンジン
BMW M850i xDrive クーペで、新開発のV8エンジンがデビューを飾ります。M Performanceツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用した排気量4.4リッターのこのエンジンは、魅惑的なほどに強烈な出力特性と、フラップ制御式スポーツ・エキゾースト・システムによってさらに強められる圧倒的なサウンド特性を兼ね備えています。クランクケースのほか、シリンダー・バンク間のV字セクションに配置されたターボ・チャージャー、ダイレクト・インジェクション・システム、熱シールドおよび冷却システム、ならびにイグニッションおよびエンジン・エレクトロニクスなどに広範にわたる改良が施されました。最適な出力特性と堅牢性を保証するため、新開発の8気筒エンジンには、アイドリング回転数による耐久テストや、ニュルブルクリンク北コースでの非常にダイナミックなテスト走行など、考え得るすべての過酷な状況を想定した念入りな試験が実施されました。ガソリン微粒子フィルターによって排気ガス特性も最適化され、排出ガス基準Euro 6d-TEMPを満たしています。
先代エンジンと比べ、重量はそのままで50 kW/68 psの出力向上を果たしたことから、新しいV8エンジンの最高出力は390 kW [530 ps]/5,500~6,000 rpmとなりました。750 Nmの最大トルクは1,800~4,600 rpmという幅広い回転域で得られ、推進力が長く持続します。新型BMW M850i xDrive クーペは、停車状態から100km/hまでわずか3.7秒で加速します。
高トルクかつ高効率の直列6気筒ディーゼル・エンジン
スポーツ・カーというテーマを紛れもない形で解釈したもうひとつのクルマが、新型BMW 840d xDriveクーペです。レースにディーゼル・エンジンを使用することはあまり多くないものの、その際には卓越したトルクと低燃費の刺激的なコンビネーションが生み出されます。BMWツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用した排気量3.0リッターの直列6気筒ディーゼル・エンジンは、すでに1,750 rpm時に最高出力235 kW/320 ps、最大トルク680 Nmを発生します。
この2ステージ・ターボ・エンジンの出力特性は、低回転域でのリラックスしたコースティングをサポートし、その一方で停車状態から100 km/hまで4.9秒で加速する発進加速性能を実現します。強制的に負荷をかけると、このモデル専用の設計が施されたスポーツ・エキゾースト・システムの特徴的なサウンドが響きます。このエンジンは、模範的な効率性により、長距離走行に適したスポーツ・カーとしての新型BMW 8シリーズ クーペの個性を強調しています。数百km走行した後でも給油を必要としないため、疲れ知らずのドライビング・プレジャーを約束します。尿素噴射式SCR触媒コンバーターを含む排出ガス浄化システムは、Euro 6d-TEMPの基準を満たしています。
ダイナミックかつ精密な動力伝達:8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション(ステップトロニック付)、BMW xDrive、電子制御式ディファレンシャル・ロック
これらのエンジンの動力を伝達するのは、改良された8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション(ステップトロニック付)です。拡張されたギヤ比の幅、新しくなったトランスミッション・コントロール、そして最適化された油圧式制御システムにより、トランスミッションのシフト・ダイナミクス、効率性、快適性が向上しています。マニュアル操作によるシフト・チェンジ用に、ステアリング・ホイールのパドル・スイッチが標準装備されます。
かつてないほど効率性が向上しているのが、インテリジェント4輪駆動システムのBMW xDriveです。フロント・ホイールとリヤ・ホイールの駆動トルクを素早く精確かつ無段階に可変配分するBMW xDriveは、非常にダイナミックな走行状況でも最適なトラクションと走行安定性を提供します。リヤ・ホイールを重視して調整された駆動力配分により、BMWのスポーツ・カーならではのドライブ・フィーリングを約束します。BMW M850i xDriveクーペでは、リヤ・アクスルに電子制御式ディファレンシャル・ロックが標準装備され、同モデルのスポーティな個性を後押しします。電気的にもたらされるック作用により、コーナーの内側と外側のリヤ・ホイールの差動を制限します。これにより、特にコーナーから脱出するときのダイナミックな加速が可能になります。
サスペンション:最高の性能を引き出す完璧な総合パッケージ
サスペンションの構造原理とチューニングは、新型BMW 8シリーズ クーペのドライブトレイン技術における動力性能および構想上の基本前提条件を活かし、スポーツ・カーとしての性能特性を最大限に引き出すことを目指して設定されています。最適化された重量、低重心およびバランスの取れた軸荷重配分、最適なホイールベース、大きなトレッド幅、そして剛性の高いボディ構造や良好な空力特性は、そのための理想的な基盤となっています。また、標準とオプションのすべてのアロイ・ホイールはフロントとリヤで異なるサイズが装着されており、サスペンション調整においては、このサイズ・ミックスによるトラクション向上効果が考慮に入れられました。ダブル・ウィッシュボーン式フロント・アクスルのトーション・ストラットと、5リンク式リヤ・アクスルに使用されているスラスト・プレートにより、ボディのサスペンション・コンポーネントの剛性と接続が最適化されています。前後アクスルのキャンバー値を最大限に大きくしたことで、高速コーナリング時の動力伝達性能が向上しています。
新型BMW 8シリーズ クーペの標準装備には、電子制御式ダンパー付きアダプティブM サスペンションも含まれます。これによってサスペンションとダンパーの特性が微調整され、ドライバーには路面に関する重要な情報のみが伝えられます。同じく標準装備のインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、操車時の最小回転直径を小さく抑え、取り回しの良さと俊敏性を高め、車線変更時と高速コーナリング時の走行安定性を向上します。スポーティーな走行特性をいっそう高めるために、新型BMW M850i xDriveクーペにはオプションでアクティブ・アンチロール・スタビライザーが提供されます。これは、ダイナミックな運転操作時に横方向の傾きを非常に高速かつ正確に調整し、それによって方向転換時やコーナリングから脱出する際の俊敏性と走行安定性を向上します。さらに、このシステムは直進走行時の快適性も高めます。電子制御モーターにより、片側のみ凹凸になっている路面によって生じる外部干渉を効果的に解消します。
BMW M Performanceモデル、M Sportパッケージ、MテクニックSportパッケージではそれぞれ特徴ある装備品を提供
新型BMW M850i xDriveクーペには、特にパワフルなMスポーツ・ブレーキ・システムならびに20インチM アロイ・ホイールおよびハイパフォーマンス・タイヤも標準装備されます。さらにこのBMW M Performanceモデルには、モデル専用のセリウム・グレーのエクステリア装備品、M リヤ・スポイラー、およびMモデル・ロゴの入ったエントランス・ストリップ(照明付)が提供されます。さらに、マルチ・ファンクション・シート、Mレザー・ステアリング・ホイール、ステンレスメッシュ仕様のインテリア・トリムなど、新型BMW 840d xDriveクーペで提供されるM Sportパッケージに含まれる装備も装備範囲に含まれます。そのほか、M Sportパッケージには、19インチMアロイ・ホイール、Mスポーツ・ブレーキ・システム、Mロゴ入りのエントランス・ストリップ(照明付)が含まれます。BMW 840d xDriveクーペではさらなるオプションとして、20インチMアロイ・ホイールとハイパフォーマンス・タイヤ、さらにパワフルになったMスポーツ・ブレーキ・システム、電子制御式ディファレンシャル・ロック、Mリヤ・スポイラーおよび拡張されたBMW Individualハイグロス・シャドー・ラインなどを含むMテクニックSportパッケージが提供されます。
先進的なドライバー支援システムの広範な選択肢
数多くの先進的ドライバー支援システムが、新型BMW 8シリーズ クーペの快適性と安全性を効果的に最適化します。選択可能なシステムは、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト(サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、BMWナイト・ビジョン、クロス・トラフィック・ウォーニング、優先通行警告機能および誤進入警告機能です。
パーキング・アシスタントは、ステアリング操作だけでなく、加速とブレーキの役割も担います。このシステムはさらにバック・アシスト機能も含んでおり、最大80 mの距離をバックで快適に進むことができます。その際に車両は、最後に前方に進んだときと同じルートを進むように正確に操舵されます。
新しい表示・操作コンセプト「BMW Operating System 7.0」
新型BMW 8シリーズ クーペの標準装備は、表示・操作コンセプト「BMW Operating System 7.0」により、ドライバーが適切な情報を適切なタイミングで受け取ることを可能にします。メーター・パネルと10.25インチ・サイズのコントロール・ディスプレイでは、個別に設定して自分用にカスタマイズした表示を利用できます。タッチ操作用に最適化されたフラットなメニュー構造により、すべての設定と機能に素早くアクセス可能です。状況に応じて変化するコンテンツには、ダイナミックなコーナリング走行時の横方向加速力表示も含まれます。マルチモーダル対話のために、ドライバーはステアリング・ホイールのボタン、iDriveコントローラー、タッチ・ディスプレイ、ならびにスピーチ・コントロールおよびBMWジェスチャー・コントロールを利用できます。標準装備のBMW Live Cockpit Professionalには、12.3インチ・サイズのディスプレイを備えたフルデジタル・メーター パネルが含まれ、ディスプレイの中央にはナビゲーション・マップの一部などを表示可能です。一貫したグラフィック表示により、コントロール・ディスプレイと共に調和のとれた表示コンビネーションを形成します。標準装備には同じく改良されたBMWヘッドアップ・ディスプレイも含まれており、大きくなった投射部、新しい表示コンテンツ、最適化されたグラフィック表示を提供します。
車両とデジタル端末をシームレスにつなぐために、個人用モビリティ・アシスタントとしてBMW Connectedが用意されています。新型BMW 8シリーズ クーペで利用できるデジタル・サービスには、別のBMW車とのネットワーク化による危険警告、OTA(over the air)によるソフトウェア更新、Microsoft Office 365とSkype for Businessの統合、ならびにスマートフォンによる車両へのアクセスとエンジン始動を可能にするBMWデジタル・キーがあります。
*走行性能、燃費、CO2排出量に関する値はすべて暫定値です。