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ARTA BMW M6 GT3は、 ポイント獲得を目指して健闘するも20位フィニッシュ
Thu May 24 04:09:48 CEST 2018 プレスリリース
2018年 SUPER GT選手権にBMW M6 GT3で参戦するオートバックス・レーシング・チーム・アグリ(ARTA)は、5月20日に開催された同選手権第3戦の決勝において、厳しいBOPの中、ポイント獲得を目指して健闘するも20位でレースを終えた。
2018 AUTOBACS SUPER GT Rd.3 SUZUKA
2018年 SUPER GT選手権にBMW M6 GT3で参戦するオートバックス・レーシング・チーム・アグリ(ARTA)は、5月20日に開催された同選手権第3戦の決勝において、厳しいBOPの中、ポイント獲得を目指して健闘するも20位でレースを終えた。
相性の良い富士では今季初優勝を飾ったARTA BMW M6 GT3だが、ハンディウェイトが52kgになった事に加え、チームにとってここ鈴鹿はBOP(性能調整)が不利な条件となる。例年、鈴鹿では苦戦していて、GT最多勝の記録を持つ高木真一選手を持ってしても簡単には予選上位に進出するのが難しい。しかし、チームは1点でも多くポイントを獲得すべく、この鈴鹿に乗り込んだ。
午前のセッションはコースコンディションに合わせ、タイヤのチョイスとパフォーマンス向上の為のセットアップを進める。マシンのバランスは良好に思えるが、Q1を突破するにはもう少しタイムアップが必要となる。
公式予選
予選開始後、高木選手はQ1突破を懸けてアタックに入った。レース後、自ら「寿命が5年縮んだ」とコメントしたように、高速コーナーをコースアウト覚悟のスピードで駆け抜ける。午前中のフリー走行から大幅なタイムアップに成功するが、20番手で悔しくもQ1突破はならなかった。しかし、決勝のセットアップでの走行は悪くなかったため、明日のポイント獲得に期待がかかる。
決勝
決勝は計時システムのトラブルにより40分ディレイになったが、ドライバーはこの間に集中力を高め、レースのスタートを待った。
スタートドライバーはショーン・ウォーキンショー選手が担当した。ショーン選手は慎重にスタートし、2周目までにひとつポジションを上げる事に成功した。ペース良く周回を重ね、11周目には18番手までポジションを上げる。しかし、500クラスの車両のコースアウトにより、12周目にセーフティーカーが入りレースは中断となる。また、同じタイミングで300クラスの車両もコースアウトしたことから、順位をひとつ上げることになる。
レース再開直後、他車は続々とルーティンのピットインを行う。ショーン選手は11番手まで順位を上げ、他車とタイミングをずらして19周目にルーティンのピットインを行い、高木選手にレース後半を託した。
高木選手は23番手でコースに復帰するが、トラフィックの中で、1周毎に順位を入れ替えながらもペースを上げられずにいた。終盤、燃料が軽くなってきてからマシンの操縦性が上がり、高木選手は予選のポジションまで順位を回復したものの、ここからさらに順位を上げる事は難しく、20位でレースを終えた。チームは、M6と相性が良いブリーラムのレースで再び優勝を目指す。
土屋圭市 アドバイザー
「BOP的に難しいレースでしたが、チームやドライバーはミスを犯すことなく素晴らしいレースをしてくれました。次のタイと富士での巻き返しにご期待ください。」
安藤博之 エンジニア
「決勝は予選のセットより改善して行ったのですが、なかなかペースを上げる事が出来ませんでした。M6は16年、17年と苦戦していますので、鈴鹿は車に合っていないのかなと思ってしまいます。しかし、続くタイと富士は相性が良く結果も出ているので、次に向けて準備したいです。」
高木真一選手
「タイヤ無交換も考えたのですが、フロントだけ交換する作戦にしました。ちょっとギャンブルではありましたが、バランスが取れなくてコントロールに苦労しました。何とか1ポイントでも獲ろうとして無理したのが裏目に出てしまいました。他車と比べて現状どこが劣っているかわかったので、次につなげていきたいです。」
ショーン・ウォーキンショー選手
「とてもタフなレースでした。我々はいつものように精一杯戦っていたが、BOP的に厳しかったと言わざるを得ないレースだったと思います。しかし、次のタイは相性が良いので、巻き返しを図れるよう頑張りたいです。」