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ARTA BMW M6 GT3は、 完璧なレース展開でトップフィニッシュ。今季初優勝を飾る
Tue May 08 04:00:00 CEST 2018 プレスリリース
2018 AUTOBACS SUPER GT Rd.2 FUJI
2018年 SUPER GT選手権にBMW M6 GT3で参戦するオートバックス・レーシング・チーム・アグリ(ARTA)は、5月4日に開催された同選手権第2戦の決勝において、完璧な展開でレースを制し、早くも今期初優勝を飾った。
前線を伴った低気圧の影響により、早朝の富士スピードウェイは暴風雨に襲われた。次第に雨風が弱くなってきたものの、今度は気温の上昇による濃霧の発生の影響で午前のフリー走行はキャンセルになり、午後に30分のフリー走行と1回のみの予選に変更された。
午後のフリー走行は完全なドライセッションとなり、高木選手は予選を見据えてセットの確認を行った。この時点でトップタイムを記録していたため、予選でのポールポジション獲得の期待が高まった。
公式予選
予選が始まると他車が次々とタイムを出していった。序盤はレース展開を見ながら、ユーズドタイヤを履き周回を重ね、アタックをかけるタイミングを探る。クリアラップ、高木選手はすかさずアタックに入る。車のバランスを見てからニュータイヤに履き替え、終盤に再度アタックを行うがセクター3でわずかにミスをしてしまい、更に1周アタックを続ける。高木選手は各セクターのトップタイムを更新し、見事ポールポジションを獲得した。高木選手にとっては13回目のポールポジション獲得となり、GT300クラスの通算最多タイに並んだ。
決勝
富士はチームにとって相性の良いコースだが、レース中にトラブルが発生しないようにメカニック達は入念に車の整備とセットアップを行った。車の調子は良く、ウォームアップ走行でもトラブルは発生せず、決勝スタートを迎えた。
チームは高木真一選手にスタートを託す。高木選手は1周目から安定した速さで2番手以下を引き離し、一度もトップポジションを譲る事なく、セカンドスティントをショーン・ウォーキンショー選手に引き継いだ。チームはノーミスでショーン選手をコースへ送り出し、8番手でコースに復帰する。6周目にはトップに返り咲き、そのまま順位をキープした。
72周目、最後のピットインを行い、チームはフィニッシュを高木選手に託す。高木選手は終盤、ペースをコントロール出来るほどマージンを築き、集中力を切らす事無くトップでチェッカーを受ける。高木選手は通算19勝目となり、新田守男選手が持つGT最多勝の記録を塗り替えた。チームは今期2戦目で早くも初優勝を飾った。
土屋圭市 アドバイザー
「レースで100点満点というのは無いですが、このレースは限りなく100点に近いレースだったと思います。トラブルが出ないかどうか心配でしたが、チームもドライバーも完璧な仕事をしてくれました。」
安藤博之 エンジニア
「予選からレースに向けてセットアップをアジャストしてレースに挑みました。他の車両に比べて55号車はタイヤを含めてパフォーマンスが高かったので、良いペースで2番手以降にギャップを築けたのだと思います。次回も気を緩めずに準備したいと思います。」
高木真一選手
「新田さんの優勝回数を超えてしまったので、怒られるかと思いましたが、パルクフェルメまで来てくれておめでとうと声をかけていただき感動しました。最多勝は嬉しいですが、チームが良い車を作ってくれたおかげです。それが無ければ達成出来なかった事だと思っています。今日は天候も良く路面温度の変化への対応が心配でしたが、最初のスティントはタイヤに合っていたので、後続車を離す事が出来ました。ショーン選手もペースも良くて、ミスもなく僕につないでくれました。最後のスティントは気温が下がり、少しコントロールが難しくなっていましたが、それでも他車よりアドバンテージがあり、優勝する事が出来ました。タイヤのパフォーマンスも高く、チームも上手くセットを合わせてくれたことが、この結果につながったと思います。」
ショーン・ウォーキンショー選手
「ポールポジションから優勝出来て嬉しいです。高木選手の素晴らしい走りとチームのおかげで優勝出来たと思います。次回も頑張ります。」