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BMWグループがDriveNowを完全子会社化
Mon Jan 29 12:06:00 CET 2018 プレスリリース
BMWグループは引き続き未来のモビリティを一貫して重視 +++SixtはBMWグループの重要なパートナーとしての地位を維持 +++DriveNowは欧州13ヵ国で100万人以上の顧客を擁する
ミュンヘン発:
BMWグループは、Sixt SEの所有するDriveNow株式の取得を通じて、顧客志向のモビリティ企業としての発展を一貫して継続する。この契約は1月29日、独占禁止法規制当局の承認のもとで締結された。これにより、プレミアム・モビリティのリーディング・プロバイダーであるBMWは、顧客に効率的かつ持続可能なモビリティ・ソリューションをシングル・ソースで提供する。将来的に発展が見込まれるモビリティ・サービスの分野は、企業戦略「NUMBER ONE > NEXT」を支える重要な柱のひとつである。そのためBMWグループは、オンデマンド・モビリティ(DriveNowおよびReachNow)、パーキング(ParkNow)および充電(ChargeNow)の各分野でサービスの提供を引き続き拡大する。今回のSixtからの残り株取得は、今年1月初頭にBMWグループがParkmobile LLCを買収し、デジタル・パーキング・ソリューションの世界的なリーディング・プロバイダーとなった後の、次なる論理的なステップとなる。
「過去7年間に、DriveNowと私たちは並外れたサクセス・ストーリーを生み出しました。これは、DriveNow従業員の尽力、および合弁事業パートナーであるSixtとの卓越した連携に負うものであり、これらの方々に心から感謝の意を表します。Sixtは今後も私たちの力強いパートナーであり続けます」。ドイツBMW本社の取締役会メンバーであり、BMWグループのMINI、ロールス・ロイス、BMW Motorrad、カスタマー・エクスペリエンス、およびデジタル・ビジネス・イノベーションを担当するピーター・シュヴァルツェンバウアーはこのように述べ、さらに「私たちは2025年までに、プレミアム・モビリティ・サービスの分野で1億人の顧客の獲得を目指しています。DriveNowの完全子会社化により、私たちは当社のサービスの戦略的開発に向けたあらゆる選択肢を手中に収めました。モビリティ・サービス分野での経験は、今後、自動運転車や電動車両、コネクテッド車両を開発していく上で私たちにとっても重要となります」と続けた。
BMWグループがSixtからDriveNowの残り株を取得したこととは無関係に、BMWグループとSixtは、SixtへのBMWおよびMINI車の納入を通じて、長年にわたる強固なパートナーシップを今後も維持する。
「DriveNowの共同開発は、SixtとBMWグループのイノベーション能力を明確に示しています。この成功についてDriveNow従業員とBMWグループに謝意を表するとともに、BMWおよびMINIブランドの車両納入契約を通じて、引き続きBMWグループとの戦略的パートナーシップを維持していくことを楽しみにしています」。Sixt SEの戦略担当取締役であるアレクサンダー・シクストはこのように述べた。
DriveNowは2011年に、BMWグループとSixt SEにより、プレミアム・カーシェアリング・サービスを提供する合弁会社として設立された。このサービスは現在、欧州13ヵ国の100万人以上の顧客によって利用されている。DriveNowの保有車両には、欧州全域で6,000台以上のBMWおよびMINIブランドのプレミアム・カーが含まれている。また、ユーザーはDriveNowのすべての拠点で電気自動車のBMW i3を利用できる。
「2017年に、DriveNowの顧客は電動車両で延べ800万km以上走行しました。つまり、電気駆動によって地球を200周以上走った計算になります。DriveNowは、都市圏の交通混雑を緩和し、駐車状況を改善するだけでなく、eモビリティの発展にも貢献します」とDriveNowのセバスチャン・ヘーフリッヒ社長は述べ、「そのために、フランチャイズ・パートナーや都市と協力し、今後もアーバン・モビリティを積極的に、持続可能な方法で形づくっていきたいと考えています」と付け加えた。
BMWグループは、モビリティ・サービスを通じた都市圏のQOL(生活の質)向上を目指している。同社は、多岐にわたるパートナーやさまざまな都市の意思決定者と協働し、未来の持続可能なモビリティの形成に貢献する。