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BMW M Performanceシリーズ
Mon Apr 09 05:51:06 CEST 2012 プレスキット
本プレスキットの内容は、ドイツ国内市場向け(2012年2月時点)の仕様を基準として記載されており、その他の市場においては仕様、標準装備品、オプション設定などが異なる場合もあります。本プレスキットでは、車体寸法、エンジン出力などはBMW AG発表のデータとなるたります。なお、仕様は随時変更される可能性がありますので予めご了承ください。
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Satoshi Hoshikawa
BMW グループ
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Satoshi Hoshikawa
BMW グループ
BMW M 社の製品ラインナップに新たに加わるメンバーは、極めてスポーティに駆けぬける歓びを体験するための可能性を広げます。BMW M Performanceシリーズは、極めてパワフルなエンジン、極めて高い俊敏性と正確性を示す走行特性、あふれるほどの情熱を表現したデザイン、日常の使い勝手の良さ、その運動性能に比べて驚くほど高い効率性を特徴としています。BMW M Performanceシリーズのそれぞれのモデルは、現行のBMWモデルをベースに、テクノロジーとデザインにおいてBMW M 社が培ってきたノウハウを注ぎ込み開発されました。
BMW M Performanceシリーズの登場によって、新たな車両カテゴリーが確立されます。これらのモデルは、現行のBMWモデルのスポーティな可能性をさらに突き詰め、強調する存在となります。そしてこの新たな車両カテゴリーのスタートにあたり、4つの魅力的なモデルを導入します。これらのモデルにおける重要な共通点は、トリプル・ターボチャージャーを搭載し、最高出力280 kW(381 ps)、最大トルク740 Nmを発生する新開発の直列6気筒ディーゼル・エンジンです。
この世界に類のないパワーユニットは、BMW M550d xDriveセダン、BMW M550d xDriveツーリング、BMW X5 M50d、BMW X6 M50dの各モデルに搭載され、現行の各基本モデルに搭載されている最強のディーゼル・エンジンに比べても、そのパフォーマンスと走行性能面で大きくしのいでいます。ニューM Performanceツインパワー・ターボ・テクノロジーは、極めて広い回転域で、格段に高い出力とトルクを誇ります。出力特性は向上していますが、EUテスト・サイクルにおける燃料消費量や排出ガス値はほとんど変わりません。
世界に類のないエンジン、M特有のセット・アップ
駆けぬける歓びと効率性の組み合わせをさらに磨き上げたパワーユニットは、駆動技術の分野における抜きんでた開発能力を証明します。もちろんBMW M Performanceシリーズは、パワーユニット、シャシー・テクノロジー、デザインの調和によるM特有のセット・アップによって、その革新的で紛れもないキャラクターを誇示しています。
8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション、インテリジェント四輪駆動システムBMW xDriveのほかにも、各モデルに特有のセット・アップ、細部にわたり手を加えられたコンポーネント、BMW M Performanceシリーズ専用開発のアロイ・ホイールが一体となって、俊敏性と正確性を極めた走行特性をもたらします。正確にコントロール可能なハンドリング特性には、BMW M社のハイ・パフォーマンス・スポーツ・カー開発におけるノウハウや経験が注ぎ込まれています。
また、とりわけ空力的な性能においてダイナミックな走りを指向するモデル特有のボディ・デザインは、Mならではのスタイルを実現しています。さらにBMW M Performanceシリーズのインテリアも、スポーティさを強調した走りのための造形となっています。
プレミア:トリプル・ターボチャージャー搭載の直列6気筒ディーゼル・エンジン
BMW M Performanceシリーズで最初のモデル導入と同時に、今までBMWブランドのモデルに搭載されていたディーゼル・エンジンのなかでも最も強力なエンジンがお目見えします。BMWは、格別にスポーティで、同時に極めて優れた効率性を備えたディーゼル・エンジン開発の成果を大きく前進させました。世界に類のないこの技術により、動力性能の分野においても新しい次元に突入しました。BMW M Performanceシリーズのために開発された直列6気筒エンジンは、排気量2,993 ccから最高出力280 kW(381 ps)を発生します。この新型ディーゼル・エンジンは、単位排気量あたりの出力が93.6 kW(127.3 ps)/リッターという優れた数値を達成しています。またその最大トルク740 Nmを、わずか2,000 rpmという低回転域から全域にわたり利用できます。
このような出力向上において中心となる技術が、M Performanceツインパワー・ターボ・テクノロジーです。BMWで1台のエンジンに3個のターボチャージャーを装備するのは、これが初めてです。このパワーユニットは、サイズ、配置、ターボチャージャーによる相互作用といった戦略的観点から、広い回転域にわたり最大の出力を発揮できる設計になっています。このシステムには比較的小さいターボチャージャーを2つと、大きなターボチャージャーを1つ搭載しており、それらが相互に作用することで、それぞれの出力要求に対応しています。走行状況に合わせて、特に素早いレスポンスを得るために慣性モーメントが小さい小型のターボチャージャーを装備し、またできるだけ大きなブースト圧を得るために大型のターボチャージャーを装備することで、それぞれの相互作用を最大限に利用しています。
この世界で唯一の革新的な多段過給コンセプトは、出力アップを実現するための極めて効率的な方法です。さらに新型ディーゼル・エンジンの効率性は、集中的に開発が進められたコモンレール式ダイレクト・インジェクションによって最適化されています。このシステムは、最大圧力2,200 barのピエゾ・インジェクターを使用しています。さまざまな新技術の多さとその品質の高さが、ディーゼル・エンジン分野におけるBMWの類まれな開発能力を証明しています。出力と燃費の関係を見ると、新型ディーゼル・エンジンは歴代の同タイプの量産エンジンの中でも最高の効率を達成しています。
BMW M550d xDrive:BMW 5シリーズのセグメントにおいて、スポーティな駆けぬける歓びと効率性の新たなベンチマークを確立
新型6気筒ディーゼル・エンジンの他に類のない特性は、BMW M Performanceシリーズの駆けぬける歓びと経済性の結びつきを新たに定義するための重要な役割を果たしています。BMW 5シリーズのセグメントでは、BMW M550d xDriveとBMW M550d xDrive ツーリングが、魅力あるBMW EfficientDynamicsテクノロジーを代表しており、より高い走行性能、模範的な低燃費、低排出ガスをすべて実現させるという目標を極めて高いレベルで実現させました。BMW 5シリーズの特性にM特有の解釈を加えることにより、さらにスポーティで、さらに快適で、多くの人を引きつけてやまない魅力と日常の使いやすさまでを濃密に体験することができます。このセダンもツーリングも、ディーゼル・エンジン特有の大きな推進力を使った感動的な運動性能を、従来よりもさらに印象的に実現しています。
BMW M550d xDriveセダンの0-100 km/h加速性能は4.7秒で、BMW M550d xDrive ツーリングは4.9秒です。いずれのモデルも、ディーゼル・テクノロジーの持つ効率性のメリットがさらに際立っています。EUテスト・サイクルにおける平均燃料消費量は、セダンが100 km 走行あたり6.3リッターで、ツーリングが6.4リッター/100 kmです。またCO2排出量は、BMW M550d xDrive セダンが1 km走行あたり165 gで、BMW M550d xDrive ツーリングが169 g/kmです。これら2つのモデルは、EU6排出ガス規制をクリアするための前提条件を満たしています。
Mモデル特有の大きなエンジン・パワーをスポーティな走りに重点を置いた駆けぬける歓びに結びつけるため、動力伝達装置、シャシー、デザインにおいてモデルごとに細かな修正を加えています。ステアリング・ホイールにパドル・スイッチを備えた8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションを標準搭載しており、モデルに応じた非常に素早いシフト・プロセスを実現し、エンジン性能を可能な限り広範囲に利用できるようにしています。四輪駆動システムのBMW xDriveも、トラクションや走行安定性と並んでとりわけコーナリング時の運動性能をサポートします。この電子制御式四輪駆動システムでも、モデル固有のセット・アップを施した制御ストラテジーによって、極めてダイナミックな走行状況での可変駆動力配分によってアンダーステア傾向を抑制します。その際、xDriveとネットワークで接続されたダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)が制御に介入する必要はありません。BMW M550d xDriveの2つのモデル・バリエーションのエアロダイナミクス、ハンドリング、外観は、フロントとリヤに装備された空力エレメント、フェリック・グレーのドア・ミラー、エア・インテークに備えられた水平バー、専用オプションの20インチ・アロイ・ホイールなど、空力特性を向上させるためのボディ装備品によってさらに強化されています。
BMW X5 M50dとBMW X6 M50d:深い感銘を与える卓越した加速性能と効率性
ドライブトレインやシャシー・テクノロジーにおける優位性に、インテリジェント四輪駆動システムxDriveを組み合わせることで、スポーツ・アクティビティ・ビークルBMW X5とスポーツ・アクティビティ・クーペBMW X6は並外れた性能を獲得しています。BMW X モデルをベースにして開発されたこの2つのBMW M Performanceシリーズでは、その特性がさらに高いレベルに引き上げられています。BMWのエンジン・ラインナップの中でも最強のディーゼル・エンジンを搭載し、動力伝達装置、ハンドリング特性、空力バランスにM特有のセット・アップを施すことで、BMW X5 M50d とBMW X6 M50dは、スポーツ性能、コンセプトの調和、効率性の各分野における競合環境に新たなベンチマークを打ち立てました。
BMW M Performanceシリーズのために開発されたエンジンは、2つのBMW Xモデルでも最高出力280 Kw(381 ps)、最大トルク740 Nmを発揮し、ディーゼル・エンジンを搭載するこのセグメントの他のどんなクルマよりも優れた走行性能を実現しています。BMW X5 M50dの0-100 km/h加速性能は5.4 秒で、BMW X6 M50dは5.3 秒です。EUテスト・サイクルにおける平均燃料消費量は、100 km 走行あたり7.5リッター(BMW X5 M50d)および7.7リッター/100㎞(BMW X6 M50d)で、現行のディーゼル・モデルをわずかに上回っています。CO2排出値は1 km走行あたり199 g(BMW X5 M50d)、および204 g/km(BMW X6 M50d)となっています。
モデルに応じてギヤ・シフト特性を改善した8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション、BMWの特徴的な後輪駆動を強調するセット・アップが施された四輪駆動システムxDriveを搭載し、駆動トルクを路面に伝達する方法にもその個性が現れています。BMW M 社のノウハウを活かして調整されたシャシー・テクノロジーは、BMW X モデル特有の俊敏性をさらに強化し、よりスポーティな走りを指向する特性となっています。BMW X5 M50dとBMW X6 M50dにおいても、モデル固有のボディ・デザインによってダイナミックなキャラクターを強調し、エンジン冷却用のエア・ガイドだけでなく、エアロダイナミクス面も最適化しています。このモデルには、19インチ(BMW X6 M50dは20インチ)のMライト・アロイ・ホイールを装備しています。またオプション装備品として、BMW M Performanceシリーズ専用に開発されたフェリック・グレーの20インチ・ライト・アロイ・ホイールも用意しています。外観を差別化するため、さらにフェリック・グレー・メタリックのドア・ミラーとエア・インテーク・バーが装備され、BMW M Performanceシリーズのモデルであることを主張しています。
BMW M Performanceシリーズ:駆けぬける歓びを高めるための、最高レベルのノウハウと磨き上げられたコンセプト
BMW M社の主な事業は、専用のエンジンやシャシー・テクノロジーの開発、独自のデザイン的特徴と個性的なインテリアの開発、独自の操作ユニットやコクピットのディスプレイを備えたハイ・パフォーマンス・スポーツカーの開発です。そのためのノウハウは、1972年の創立以来、数十年にわたるレーシング・カー設計の経験によってもたらされています。こうした設計業務は当初、BMW Motorsport社の唯一の活動分野でした。しかし、早い段階からスポーティなクルマを求めてやまない顧客による、さらに高性能なクルマで走りたいという要望をかなえてきました。1970年代には、パワーユニットとサスペンション・システムを改良した最初のBMW 5シリーズ・モデルを登場させています。
1980年には、初めてBMW 5シリーズの追加モデルを発表しました。BMW M535iは、出力160 kW(218 ps)を発生し、その大幅に高められた出力に合わせてシャシー、ブレーキ・システム、トランスミッション、ファイナル・ドライブにも修正を加えていました。第2世代のBMW 5シリーズをベースにしたこのBMW M535iは、1984年から1987年にかけて、1985年に発表されたBMW M5と平行して販売されました。BMW M535iは、大きな出力と完璧な運動性能を与えられ、ボディ・コンポーネントの空力特性の最適化などによって明確な差別化を実現し、日常の走行にも非常に濃密なドライビング・プレジャーをもたらしました。このモデルによるコンセプトの成功は、特にBMW M社のパワーユニット、シャシー、デザインの調和によってもたらされたものです。そして今日、新たに解釈したこれらの特性が、BMW M Performanceシリーズの投入によって再び注目を浴びることでしょう。