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BMW AG取締役会会長ノルベルト・ライトホーファー博士のスピーチBMW Group記者会見 第62回フランクフルト・モーターショー 2007年9月11日、フランクフルト
Thu Sep 13 14:00:00 CEST 2007 プレスキット
皆様、今年のフランクフルト・モーターショーでは、環境保護に焦点を当てています。しかし環境保護自体が目的ではなく、私たち一人一人の利益を目的としています。車も、それ自体が目的ではありません。車はお客様のために作られています。車は心を動かすために作られています。これをBMWでは、「駆けぬける歓び」と表現しています。最終的に、どの車を購入するかを決めるのはお客様です。我々の革新の技術が、お客様と環境保護を完全に両立していると確信しています。これこそ、我々がプレミアム・セグメントで個人のモビリティの新しいアイデアを発見し続ける理由です。これはもはや、BMW GroupのDNAの一部となっています。お客様の要求は常に変化しています。多くのお客様が、出来る限り多くのオプションを車に求めています。このような要求に応えるべく、世界初公開となるBMWモデルをご紹介します。
皆様、
今年のフランクフルト・モーターショーでは、環境保護に焦点を当てています。しかし環境保護自体が目的ではなく、私たち一人一人の利益を目的としています。
車も、それ自体が目的ではありません。車はお客様のために作られています。車は心を動かすために作られています。これをBMWでは、「駆けぬける歓び」と表現しています。
最終的に、どの車を購入するかを決めるのはお客様です。我々の革新の技術が、お客様と環境保護を完全に両立していると確信しています。
これこそ、我々がプレミアム・セグメントで個人のモビリティの新しいアイデアを発見し続ける理由です。これはもはや、BMW GroupのDNAの一部となっています。
お客様の要求は常に変化しています。多くのお客様が、出来る限り多くのオプションを車に求めています。
このような要求に応えるべく、世界初公開となるBMWモデルをご紹介します。
BMW Concept X6
このコンセプトカーは、将来の可能性を示しています。このBMW Xモデルは、真のBMWダイナミクスと世界クラスの敏捷性を兼ね備えています。現代のモビリティの新しい
次元とも言えるこの車は、全く新しい車のコンセプトを象徴する、初のスポーツ・アクティビティ・クーペです。
1999年、BMW X5がSAVセグメントを確立しました。2003年にはX3が加わりました。それ以降、全世界で100万人以上がBMWのSAVを購入しました。
そして現在も、我々は高級4輪駆動車のセグメントで新たな分野を開拓しています。
では、BMW Concept X6は何が特別なのでしょうか?
• インテリジェント4輪駆動システム:BMW xDrive
• 新しい駆動系およびシャシーシステム:ダイナミック・パフォーマンス・コントロール
これは真のダイナミクスであり、4輪駆動セグメントにおいて間違いなくトレンドを生み出すでしょう。BMW Concept X6は、真のBMWです。
そして、このコンセプトカーに非常によく似たモデルを発表することをお約束します。
BMW Concept X6は、これまでの我が社の歴史の中で最も広範囲にわたる製品攻勢の一例です。年末までに、我々は合計14のニューモデルを1年以上前倒しで発表
します。そして我々は、BMW、MINI、ロールス・ロイスブランド全てで過去最高の小売台数を達成する見込みです。もっと具体的に申し上げますと、年末までに小売台数
140万台を達成する見込みです。
さらに初公開となるのは、BMW M3クーペです。
Mモデルのモットーは、サーキットで設計された、公道走行できる車です。この伝統は、M3の4世代目となるモデルにも受け継がれています。
そして今日は、ニューBMW 6シリーズ・クーペ、ニューBMW 6シリーズ・カブリオレも初めて公開されます。
環境保護の優先順位を高く置いている我々は、高級クーペおよび高級コンバーチブルのセグメントで初めてディーゼルエンジン、BMW 635dクーペを展開します。同車の
0-100 kmの加速性能は6.3秒で、平均燃費は100 km当たり6.9リットルです。
BMWは、プレミアムモデルにおいて駆けぬける歓びと環境保護が両立できることを証明します。
我々が考える環境保護は、"小型車vs大型車"という問題ではありません。あらゆるモデルで、継続的に燃費やCO2の排出を削減することです。
これこそが、BMWエフィシェント・ダイナミクスです。
• エフィシェント・ダイナミクスには、効率的な走行に関わる全ての活動が含まれています。
• エフィシェント・ダイナミクスは、ゼロ・エミッションの水素といった、環境に優しいモビリティを提供する我々のアプローチです。
今日BMWエフィシェント・ダイナミクスが搭載されている全てのモデルは、7年間にも及ぶ開発の成果です。当時、環境保護は政治家やマスコミ、一般市民の間で全く議題に上
がっていませんでしたが、BMWでは積極的に取り組んでいました。
他の追随を許さない点はまだあります。エフィシェント・ダイナミクスは、全てのモデルに適用されています。つまり我々は、小型だけでなく大型の車両でも、燃費やCO2の排
出を削減できるのです。
排出量に関しドイツでは自動車メーカーが非難を受けていますが、BMW Groupは、欧州自動車工業会(ACEA)の自主規制に確実に合致しています。2008年まで
に、全てのモデルのCO2排出レベルを1995年のレベルから25%削減します。
この大きなゴールを達成するためには、研究開発に対し通常よりも多額の投資を行う必要があります。そして、これは結果に反映されています。長い目で見て、この努力が政治
的、そして財政的に成果を挙げると我々は確信しています。
• 我々は未来に対しての投資を行っています。
• 環境に優しい製品を発表することで、BMW Groupの長期的な価値を向上させています。
• 我々は明日直面する問題に今日立ち向かっています。
BMW Concept X6には、企業哲学がぎっしり詰まっています。
エフィシェント・ダイナミクスは、自動車業界に新たな基準を設定しました。これについては、クラウス・ドレーガーより説明させていただきます。
BMW AG購買及び開発担当取締役 クラウス・ドレーガー博士:
BMWエフィシェント・ダイナミクスの戦略は3段階に分かれています。
その第1段階では、内燃機関を最適化しています。我々の会社名であるBMWは、"バイエルン・モーター・ワークス(バイエルン発動機製作所)"の略です。燃料消費の削減の
ため、我々は全車両のエネルギー管理の最適化、ブレーキエネルギー回生やオートスタート・ストップ機能などの導入に取り組んでいます。他にも、軽量構造やエアロダイナミク
スが含まれています。
中期的には、さらにドライブトレーンを電化させていき、フル・ハイブリッドの開発につなげていきます。
長期的には、化石燃料を全く使わないドライブトレーンの開発を行います。BMWハイドロジェン・セブンは、この分野におけるパイオニアです。
BMWエフィシェント・ダイナミクスは、その成功が既に証明されています。
• 今年の秋より、1 km当たりのCO2排出量が140g以下を実現した22モデルがBMW Groupの製品構成に加わります。ヨーロッパでは、小売台数の実に40%
がこれらのモデルとなります。
• 数字でお話しますと、2007年8月現在でエフィシェント・ダイナミクス技術を搭載したモデルの小売台数は12万台にのぼります。年末までに、これらのモデルの小売台
数は合計で40万台に達すると見込まれています。これらのモデルは、非常に人気があることをお分かりいただけると思います。
では、その22モデルについてお話させていただきます。
ここに登場したのが、BMW 318dです。
これは、私がとりわけ誇りに思っているモデルです。143馬力、1 km当たりのCO2排出量123gのこのモデルは、市場にある他のどのモデルも敵いません。
BMW 318dのエンジンは、このクラスでトップクラスです。
ヨーロッパで販売されているモデルの40%が3シリーズであることを考えると、生態的な影響は多大です。
BMW 318dは今年6月より注文が開始されており、2週間ほど前に1台目が納車されたばかりです。
次のモデルは、まさに本邦初公開です。
それはBMW 1シリーズ・クーペです。
1960年代、スポーティなクーペは我々が成功を収めたニッチな市場でした。このニューモデルは、その長きにわたる伝統を継承しています。
1966年製BMW 02シリーズは、未だにドライビング・ダイナミクスと敏捷性の象徴として認識されています。後輪駆動、強力なエンジン、十分なスペースで知られるこの
モデルは、12年間も成功したモデルであり続けました。
成功した車両コンセプトを新たに解釈することで、BMWブランドのダイナミックなイメージが再度強調されています。このクーペは、1シリーズのラインナップに新たに加わり
ます。言うまでもなく、BMWエフィシェント・ダイナミクスは小型車にもダイナミックな走りを実現させる方法です。
ここにあるBMW 123dは、エフィシェント・ダイナミクス技術のみならず新開発のツインターボ・ディーゼルエンジンを搭載しています。
204馬力でCO2排出量138gのこのモデルは、コンパクトクラスで他の追随を許しません。
BMW 123dは、11月24日よりドイツで販売を開始します。
我々は、自分たちの責任を真摯に受け止めています。我々の焦点は、天然資源を保護し、排出量の削減に貢献する持続可能なテクノロジーの開発にあります。つまりBMWエフィ
シェント・ダイナミクスは、我々が長きにわたって継続してきた包括的なアプローチなのです。
これまでお話してきたのは、BMWのパワートレーンについてです。しかし、我々が有する他のブランドでも、同様に素晴らしいものを提供します。特に、ニューMINIモデル
です。ではMINIブースに場所を移し、ミヒャエル・ガナルよりお話させていただきます。
BMW AG販売及びマーケティング担当取締役 ミヒャエル・ガナル博士:
MINIブランドは、プレミアムな小型車"スモール・イズ・ビューティフル"を表しています。このサイズのおかげで、今日MINIはCO2排出量で他をリードするトップモ
デルとなっています。
ニューMINI Cooper Dは1km当たりのCO2排出量で他をリードしています。このクラスで最も低い、わずか104gを実現しました。
そして燃料消費は100 km当たり3.9リットルです。1,000 km以上をタンク1つで賄うことができるMINI Cooper Dの航続距離は、実に優れているこ
とをお分かりいただけると思います。
これだけではありません。全てのニューMINIモデルは、エンジンとドライブトレーンの効率性が改良され、"より低燃費でより良いパフォーマンス"というモットーを継承し
ています。
これは、環境のための改良でもあります。そして素晴らしいことに、エコにかかる追加料金は発生しません。MINIの価格は現行どおりです。
MINIの詳細、および初公開となるMINIモデルは、記者会見にて発表いたします。10:30から始まりますので、ホール5のMINIブースにぜひお越しください。
BMW AG購買及び開発担当取締役 クラウス・ドレーガー博士:
ここまでお話させていただきましたニュー1シリーズ・クーペ、BMW 318d、MINI Cooper Dには、BMW エフィシェント・ダイナミクス戦略が取り入れら
れていることがお分かりいただけたと思います。
我々は実現させます。何を実現させるのか、ライトホーファーよりお話させていただきます。
BMW AG取締役会長 ノルベルト・ライトホーファー博士:
皆様、
• BMWは実行するだけではなく、実現させます。例えば、我々は将来的に燃料消費や排出量を削減するという約束をしているわけではありません。お客様の未来を今日提供し
ているのです。また、出来上がったばかりのサステナビリティ・レポートはインフォメーションで入手できます。
• 全ての車両に、エフィシェント・ダイナミクスが段階的に適用されます。
• BMWおよびMINIブランドの22モデルで、1 km当たりのCO2排出量140g以下を実現しました。
• エフィシェント・ダイナミクスは、他の追随を許しません。
• そして将来的な成功、効率的で魅力的な車のための投資を続けていきます。
一言で言わせていただきますと、BMW Groupはこれからも成功し続けていきます。
そして、我々の未来にはハイブリッドも含まれています。では、本日4台目となる本邦初公開のモデルをご紹介します。
BMW Concept X6 アクティブ・ハイブリッド
このモデルは、BMW初となるフル・ハイブリッドであり、ハイブリッドカーの中のBMWです。
今日最初にご紹介しましたBMW Concept X6は、スポーツ・アクティビティ・クーペという新たなセグメントを確立します。それと同時に、我々はこのクラスに新し
いエンジンのコンセプトを導入します。それこそが、BMW Concept X6 アクティブ・ハイブリッドです。
今まで以上に燃料消費を抑え、排出量を削減し、さらなる駆けぬける歓びを兼ね備えたBMWのモビリティが今後数年、数十年先にどうなっていくか、その予告のようなもので
す。
このフル・ハイブリッドは、エフィシェント・ダイナミクス戦略の必然的な次の一歩です。
では、BMWと他社のハイブリッド技術はどこが違うのでしょうか?
• 第1に、高効率で高性能の内燃機関を2台の高性能電気モーターに組み合わせています。これは実にユニークです。これにより、より広範囲にわたるスピード域でハイブリッ
ドの効率優位性を利用できます。つまりBMW Hybridは、都心や高速道路など、どんな道でも効率的に運転することができます。
• 第2にBMW Hybridは、より一層大きなドライビング・ダイナミクスを提供します。BMWが開発したハイブリッドは、常にBMWの"駆けぬける歓び"を反映する
車となります。
• 第3に、BMW Hybridの燃料消費は、内燃機関を備えた車両と比較して最大で20%も低くなります。
お分かりのように、中途半端な技術的解決は我々のDNAにはありません。我々はあらゆる運転状況を考慮し、最新技術を搭載した製品の供給をお客様から期待されています。そ
してお客様が望んでいることを、我々は提供します。
このモデルは、2009年より販売が開始される予定です。
これで完結するわけではないことを、ここでお約束します。これはほんの序章です。BMW Hybridの技術は、モジュラー・システムに基づいています。これにより、各車
両に理想的なコンポーネントを選択することができます。
エフィシェント・ダイナミクスは、将来的に持続可能な個人のモビリティを表しています。これにより、我々は将来的にも大きな成功を収めることができると確信しています。
それでは、フランクフルト・モーターショー2007を引き続きお楽しみください。
ご清聴ありがとうございました。