特別な年：コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステ 75 周年記念 （2004年2月6日発表）

A very special anniversary: 75 years of the Concorso d'Eleganza Villa d'Este
2004年2月6日

－ 世界で最も歴史ある自動車コンクール・デレガンスが、節目となる年を迎える
（実施期間：4月23日～25日）
－ 壮観を呈する特別展示
－ 第74回ジュネーブ・モーターショーでの記者会見

チェルノッビオ／ミュンヘン発：　コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステの歴史は、今から75年前に始まりました。北イタリアのコモ湖畔で開催されるこのイベントは、今
日、この種のイベントとしては欧州でも第一級のものとして位置づけられ、デザイン上の古典的傑作と最先端のプロトタイプとが一堂に会する、他に類を見ない催しとなっていま
す。2004年4月23日～25日、コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステの主催者は、この記念となる年をそれに相応しいスタイルで祝うことになります。そしてこのイベ
ントの開催を支援するのは、今年もBMWグループです。BMWグループの後援によるこのイベント開催は今回で6度目となります。

欧州およびそれ以外の地域からの伝統あるレベルの高い参加車とは別に、特別プレゼンテーションでは、1929年にコンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステが始まって以来
の、過去の金杯受賞車も展示されます。

例えば、アルファ・ロメオ 6C 2500 ツーリング・スーパーレッジェーラ。このクルマは1949年の受賞後、その名に「ビラ・デステ」の名称を追加して限定生産され
ました。また、1930年に金杯を受賞した、ツーリング社の架装によるアルファ・ロメオ 6C 1750「フライング・スター」も展示されます。その他、4月の最後の週末
には、カスターニャ、サウチック、ピニンファリーナ、ベルトーネなどの有名デザイナーやコーチビルダーによって特別な架装を施された、合計50台以上のクラシック・ドリー
ム・カーがコモ湖畔にやってきます。展示されることになる厳選されたコレクター・モデルの中には、新時代を切り拓くコーチワークを特徴とするものも含まれ、1920年～
1970年の世界的な自動車デザインの発展を反映したものとなっています。すべての参加モデルは、FIVA（国際クラシックカー連盟）によって規定された厳しい基準を満た
していなければならず、承認されたFIVAのコンテスト分類および諸規則に従って、オリジナルな状態または復元された状態で展示されます。

■「古典と未来のデザインの遭遇」

改めて言うまでもなく、「古典と未来のデザインの遭遇」というスローガンに要約される、とてつもない成功をおさめたコンセプトは、今年も再び実現されることでしょう。自動
車のスタイリングの未来に華やかな光を当てる多くのコンセプト・カーが、「コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステ」デザイン賞その他の各賞をめぐって競い合います。過去
には、アルファ・ロメオのブレラ（2002年）、ピニンファリーナのロッサ・スパイダー（2003年）のような素晴らしいデザインがデザイン賞を獲得しました。今年のコン
コルソ・デレガンツァ・ビラ・デステでは、欧州、米国、日本から話題のコンセプト・カーが世界に初めてお目見えします。エントリーできるのは、プロトタイプが完成、走行し
ており、2001年1月1日以降に一般公開されたものであることが条件です。多くのモデルにとっては、3月のジュネーブ・モーターショーに続いて、今回初めてビラ・エルバ
とビラ・デステの素晴らしい風致地区において広々とした空の下にその姿を見せることになります。優勝者は75年の伝統に従って、一般客により選出されます。

■色々な記念を祝う特別展示

2004年のコンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステは、コンコルソ自体の記念の年を祝賀するだけでなく、欧州の自動車メーカーのトップ2社のデザイン的な伝統にも讃辞を
呈します。「BMW自動車生産の75年」と銘打った特別展示では、このドイツの第1級自動車メーカーのデザイン上の変遷を、過去から現在まで辿ります。また、多くの最上級
デザイン上のハイライトを作り上げてきたロールス・ロイスの100周年を記念して、このイギリスの高級ブランドの歴史をビラ・デステとビラ・エルバの会場で展示します。さ
らに、イタリア人デザイナー、ザガート氏に捧げる特別展示も催されます。日曜日にビラ・エルバの会場で開催される「ザガート回顧展 1919 ‐ 2004」では、伝説的
な「ダブル・バブル」ルーフを始め、アバルト、アルファ・ロメオ、アストン・マーチン、フィアットなどのメーカー製のシャーシに載せる多くのドリーム・ボディーを製作した
ザガート社の設立85周年記念を祝います。

■審査員長カルロ・フェリーチェ・ビアンキ・アンデルローニ氏の悲報

コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステの主催者は、イタリア人のスター・デザイナー、カルロ・フェリーチェ・ビアンキ・アンデルローニ氏の逝去に心から哀悼の意を表しま
す。アンデルローニ氏は1995年以来、コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステの審査員であり、最近では審査員長も務めました。氏の持つ貴重な経験と、たぐい稀な人間性
によって、アンデルローニ氏はコンコルソの中心人物となっていました。このため、コンコルソ・デレガンツァでは、「カルロ・フェリーチェ・ビアンキ・アンデルローニ記念
杯」という名の特別賞を設け、さらに氏の最も有名なデザイン製作の数々を特別展示することによって、その思い出を称えたいと思います。カルロ・フェリーチェ・ビアンキ・ア
ンデルローニ氏の後任としては、ピニンファリーナのCEO、ロレンツォ・ラマチョッティ氏が審査員長に選出されました。ラマチョッティ氏はクルマに精通し、クルマを心から
愛すると同時に、主要なすべてのコンクール・デレガンスにおいて長年にわたって審査員を務めたことでもよく知られています。

2004年コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステは、4月23日（金曜日）と24日（土曜日）には、コンコルソ参加者、マスコミ代表者、招待客に公開されます。

4月25日（日曜日）には一般の人々を招待し、ビラ・エルバの隣の会場に展示される過去と未来のドリーム・カーを堪能していただきます。1920年～1970年のクラシッ
ク・カーのクラス優勝車は、ビラ・エルバ公園でのパレードで初公開され、今年の優勝車と2台の準優勝車は一番最後に発表されます。さらに、すべてのコンセプト・カー、ザ
ガートのコーチワークによる各種のモデル、ロールス・ロイス・エンスージアスト・クラブ・モデル、およびBMW自動車生産75年の歴史の軌跡を紹介して、この最終日を締め
くくります。日曜日の特別イベントの入場料は、1人8ユーロ、1家族15 ユーロです。詳しくはウェブ・サイト（www.
concorsodeleganzavilladeste.com）をご覧ください。

■ジュネーブ・モーターショーにおけるコンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステの記者会見

2004年3月3日、第74回ジュネーブ・モーターショーで記者会見が行われ、マスコミ代表者にコンコルソ・デレガンツァの詳細なプログラムが告知されます。記者会見は
14時30分から展示会場のビラ・サラザン第5サロンにて開始されます。この記者会見の招待状は、2月中旬にマスコミ代表者に個別に届けられる予定です。

コンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステ 2004 の写真およびコンコルソ・デレガンツァ・ビラ・デステに関するその他の高解像度画像データは、本サイトでウンロードで
きます。

（原文文責：Andreas klugescheid, Technologiekommunikation, Historie; Dr. Tobias
Nickel, Technologiekommunikation）