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実績のあるデザインチーム:エイドリアン・ファン・ホーイドンク、BMWグループ、デザイン部門統括責任者に就任 「未来に向けた明確な造形美への道程」 BMWグループのデザイン哲学はホーイドンクの下でさらなる発展へ
Thu Feb 05 12:00:00 CET 2009 プレスリリース
ミュンヘン発:BMWグループのデザインは、これまで約17年にわたって、BMWグループ・デザイン部門統括責任者のクリストファー・E・バングルとエイドリアン・ファン・ホーイドンクの緊密な協力関係により形作られてきましたが、このほどバングルの後任としてホーイドンクの就任が決定しました。ホーイドンクは現在「ブランド・デザインスタジオ・フォー・BMWオートモビル」所長を務めています。
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Yosuke Shiroshita
BMW グループ
ミュンヘン発:BMWグループのデザインは、これまで約17年にわたって、BMWグループ・デザイン部門統括責任者のクリストファー・E・バングルとエイドリアン・ファ
ン・ホーイドンクの緊密な協力関係により形作られてきましたが、このほどバングルの後任としてホーイドンクの就任が決定しました。ホーイドンクは現在「ブランド・デザイン
スタジオ・フォー・BMWオートモビル」所長を務めています。BMW開発担当取締役のクラウス・ドレーガーは次のように話しています。「バングルはBMWグループ各ブラン
ドのアイデンティティに強い影響を残しました。バングルの貢献はBMWの繁栄において非常に重要なものです。彼は各デザインチームとともに未来に向けた明確な造形美への道
筋を示しました。」さらにドレーガーは、現在の幅広いラインアップと、年内あるいは数年内に導入予定の新しい車両コンセプトのおかげで、BMWグループはデザイン性におい
て「非常に優位な状態にある」と述べています。また、ホーイドンクは技術とデザイン、伝統と革新に対する情熱をバングルと共有しているので、同氏のBMWグループ・デザイ
ン部門統括責任者としての今後の活躍に期待している、と話しています。さらに、ホーイドンクが後任に就任することにより、BMWグループ各ブランドに一貫して反映されるデ
ザイン哲学を引き続き強化する方針を固めています。なお、バングルは今後、BMWグループとの強いつながりを維持しながら、自動車業界の枠を超えたデザイン関連の取り組み
を進めることを第二の人生の目標としています。
BMWグループではこれまでバングルの下で、ニューモデルやコンセプトカーのデザインを数多く開発してきました。バングル率いる各デザインチームは、BMW 3、5、7シ
リーズに加え、BMW Z3、BMW Z4、BMW X5、BMW Z8、BMW X3、新型BMW 6シリーズ、BMW X6、BMW 1シリーズなど、幅広いモデルを
担当してきました。また、バングルの下で進められた他の開発プロジェクトとして、MINIやロールスロイスのニューモデル、多くの革新的なモーターサイクル・コンセプトな
どが挙げられます。さらにバングルは在任中、子会社のコンサルティング会社、BMWグループ・デザインワークスUSAを設立する上でも中心的な役割を果たしました。これに
より同社は北米、ミュンヘン、シンガポールの3ヶ所に拠点を構え、世界各地の多様な業種の一流ブランドや企業を顧客とするデザイン会社となったのです。
BMWグループの3ブランドが提供する多くの製品は、その傑出したデザイン品質により、世界的に名高い賞を獲得しています。「バングルはつねに特別な才能を発揮して各チー
ムの陣頭指揮をとり、BMWグループ各ブランドのアイデンティティや独自のイメージを強化し、革新的なデザインを生み出す刺激を与えてきました。」(ドレーガー取締役)。
バングルは、これまでに応用技術やデザインで10件以上の特許を取得しました。さらに、バングルの指導の下でBMWグループ・デザイン部門に認められた特許が100件ほど
ありますが、こうした特許はすべて彼の豊かな創造力と革新力を示すものです。
バングルは米国生れの52歳です。1992年10月よりBMWグループ・デザイン部門統括責任者を務めてきました。ウィスコンシン大学およびパサデナのアートセンターカ
レッジ・オブ・デザイン卒業後、アダムオペル社(本社:ドイツ・リュッセルスハイム)に入社。1985年、フィアットに移り、1992年、同社のデザイン部門、チェントロ
スティーレのディレクターに就任しますが、そのすぐ後にフィアットを退社、ミュンヘンに移りました。
BMWグループでバングルの右腕となったのが、次期デザイン部門統括責任者に決定したエイドリアン・ファン・ホーイドンクです。バングルはホーイドンクについて「自動車業
界における真のプロフェッショナル」と評した上で、「ホーイドンクが力を注いだ、多くの強力なデザイン戦略は今後も発展・進化していくでしょう」と述べています。
エイドリアン・ファン・ホーイドンクは現在44歳です。BMWグループ、デザイン部門統括責任者に就任後BMW、ロールスロイス、MINIの3ブランドのデザイン開発を担
当します。オランダ生れの彼はデルフト・ポリテクニック大学で学んだのち、1992年までスイス・ヴヴェイのアートセンター・ヨーロッパで学業を続けました。その後ミュン
ヘンに移り、BMWにデザイナーとして入社。2000年、米カリフォルニア州のBMWグループ子会社で、国際的に名高いデザイン会社、デザインワークスUSAに出向。同社
では2001年から2004年にかけてディレクターを務めました。その後、バングルの下で「ブランド・デザインスタジオ・フォー・BMWオートモビル」所長に就任しまし
た。
BMW 6シリーズおよび7シリーズはもちろん、コンセプトカーZ9、BMWコンセプトCS(2007年発表)、M1オマージュスタディには、ホーイドンクのデザインへの
影響がはっきり示されています。ホーイドンクは1997年、MINIのショーカー、ACV 30のデザインを手がけたほか、最近ではチームとともに新型BMW 7シリー
ズ、Z4、それに2009年3月のジュネーブ・モーターショーで発表予定のコンセプト・プログレッシブアクティビティ・セダンのデザインも担当しています。
ホーイドンクは次のように話しています。「この新しいポストを受け継ぐことは大変光栄であり、とても嬉しく思います。BMW、MINI、ロールスロイスはそれぞれのセグメ
ントで最高の車やモーターサイクルを持つブランドであり、私もこれらのブランドの今後の発展に貢献できるよう力を尽くしていきます。」また、今後の抱負については、「確か
に課題はありますが、BMWが強力なエンジニアリングと熱意あふれる優秀なデザインチームを備えていることはこれまでどおりと変わりません。私はこのチームとともに、すぐ
れて洗練された、そしてきわめて魅力的なコンセプトを生み出していけると確信しています」と述べています。